海外メディア『The Streamable』によると
国際サッカー連盟
(FIFA)の拡大に向けて準備を進めている。
クラブワールドカップ
スポンサーや放送パートナーの確保が難航している。FIFAはこの大会のために40億ドルのスポンサーを確保したいと考えていたにもかかわらず、である。
アップル社
が世界的なロイヤルティとして10億ドルしか提示しなかったため、両者の交渉は決裂した。
今年の春、アップルとFIFAが国際的な独占放映権契約を結ぶ寸前だと報じられたが、両者が合意に至らず、その計画は破綻した。FIFAは、希望額の4分の1以上を支払ってくれるパートナーをまだ見つけていない。
FIFAはクラブワールドカップを7チームから2025年には32チーム、2029年には64チームに拡大する計画だ。大会は2025年6月13日にアメリカで開催され、マンチェスター・シティ、バイエルン・ミュンヘン、ボルシア・ドルトムント、チェルシー、インテル・ミラノ、ユベントス、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリードなどのトップクラブが参加する予定だ。
FIFAは現在、2025年と2029年のクラブワールドカップのメディア権を、南北アメリカ、アジア（中国以外）、中東・北アフリカを中心に入札を受け付けている。入札期限は8月20日。その後、ヨーロッパ、中国、サハラ以南のアフリカの入札が開始される。しかし、FIFAが大会の計画を固めていないため、放送局は放送権を簡単に入札することが難しい状況にある。
2025年のクラブワールドカップの開催地は、ゴールデンタイムの視聴に有利なアメリカ東海岸のスタジアムになると予想されている。しかし、2029年の開催国はまだ決まっておらず、招致活動を行う放送局にとっては不透明な状況となっている。
アップルがFIFAのパートナーになることができれば、完璧な解決策となるだろう。グローバルなリーチとプラットフォームを持つアップルにとって、試合が行われる国や時間帯は、地域の放送局ほど重要ではない。アップルはすでにサッカーに多額の投資をしており、メジャーリーグサッカー（MLS）の放送局でもある。
今のところ、FIFAは入札額を増やすために、ネットフリックスやプライム・ビデオといった他の世界的なストリーミング配信大手に目を向ける必要があるかもしれない。しかし、まだ視聴率が取れておらず、組織化もされていない大会では、その可能性は低い。
現在の状況を考えると、FIFAは提示価格を見直す必要があり、10億ドルのオファーを受け入れるためにアップルとの交渉のテーブルに戻るかもしれない。FIFAにとって、適切な放送パートナーを見つけることは、クラブワールドカップを成功させるための重要なステップとなる。
