スペインはこの試合でベンチスタートとなり、ラポルテ、ナチョ、ナバス、ククレラ、ロドリがサイドバック、中盤にファビアン・ルイス、攻撃的なオルモ、ウイングにウィリアムズ、前線にヤマル、モラタという4231の布陣となった。
DFサリバ(フランス)、ウパメカノ、クウンデ、テオ・エルナンデス、チュアムMFエニ、カンテ、ラビオ、ムバップFWエ、デンベレ、ムアニ
(先制リンク)
フランスにとって最大の変化は、この試合でグリーズマンを遠ざけ、3人の守備的MFに進化させ、組織的な頭脳を欠いたことだ。ボールを直接ウイングに渡して攻撃するつもりのようだ。これは大きな変化だ。これ以前は、433のような布陣でも、グリーズマンは基本的に右サイドの中央に移動していた。この試合ではグリーズマンがそのまま起用され、スペインは代役のナチョと38歳のナバスをバックラインに起用せざるを得なかった。
試合開始から5分も経たないうちに、スペインは左右のサイドからクロスを仕掛け、ウィリアムズがダイアゴナルパスでクウンデを突破し、ヤマルはなんとかテオの前に立ち上がり、エリア中央のスペインの選手たちが中央をトップで固めていた。この時点で、フランスの2人のウイングバックはスペインのウイングに慣れるのが難しいようだった。
その結果、8時のフランスの攻撃では、ムバッペがナバスと対峙し、ムアニがラポルテのトップボールをすくって中央をストレートに突破、フランスはボールを奪って左サイドもストレートに立ち上がり、リードを奪った。
ムバッペはもうしばらく待って、ウイングに下がっていたナバスも少し深い位置に下がった。ムバッペはオフサイドではなかったが、クロスの場面でムアニが突然一歩前進し、ラポルテは反応しなかったようだ。
スペインが攻め込もうとしたところでフランスが反撃に転じ、ラビオが右サイドでボールを奪い、ナバスがガードせざるを得なくなったが、ムバッペの左サイドへの道はまたもや完全に空いた。ラビオがボールを渡すと同時に、ムバッペのワンツーパンチとなり、ナバスは仕方なくラビオにタックルし、イエローカードとなる。この時点で、ナバスはエムファンの左の攻撃を守ることができないようだ。
この段階ではまだフランスが有利だった。スペインは点を追おうとすると後方が大きく開き、ムバッペは多くのチャンスを得ることができるからだ。フランスが2点目を奪うチャンスはあったが、20分、スペインがカウンターで攻め上がり、ヤマルがボールを奪ってラビオと少し距離を取りながら21番でスナップ。そしていきなりダイレクトキック。実はこのキック、大きな弧を描き、GKマイニャンのセーブ能力の限界を完全に超えていた。そして枠を外れるかと思われたが、そのままゴールに突き刺さり得点となった。守ることが不可能な見事なボールで、ラビオはミスを犯した。
開始24分、右サイドからのクロスをナバスが押し出される。このシュートが足に当たり、スペインはあっという間にビハインドから逆転されてしまった。