プレミアリーグに昇格したフルアムが、スペイン代表DFホルヘ・クエンカを獲得するというのだ。この契約はフルアムのディフェンスに強さを加えるだけでなく、リーガ・エスパニョーラの強豪バルセロナにも恩恵をもたらすかもしれない。
デイリースポーツ』紙が報じたところによると、バルセロナはンカの移籍契約において、将来の移籍金収入の20％を保持するという特別条項を設定したという。この条項は、バルセロナの移籍市場における新たな戦略を反映したもので、クラブの財政的重圧を和らげるために、その後の選手移籍からさらなる金銭的リターンを得ることを目的としている。
今、この戦略はようやく結果を出し始めている。ビジャレアルはフルアムと合意に達し、移籍金650万ユーロでンカをフルアムに売却すると報じられた。バルセロナが設定した条件によれば、バルセロナはこの移籍でさらに130万ユーロを受け取ることになる。財政難に直面しているバルセロナにとって、この移籍金はクラブの財政状況を改善する貴重な金額であることは間違いない。
バルセロナの移籍市場でのやり方は、選手の潜在的価値と移籍条項の柔軟性をより重視するようになり、確かに近年大きく変化している。同様の移籍シェア条項を設定することで、バルセロナは選手の退団後も一定の経済的利益を維持することができる。
ンカのフルアム移籍は、バルセロナの戦略の有効性を証明するだけでなく、他のクラブにとっても有益な参考となる。今後の移籍市場では、似たような移籍条項が増え、クラブ間の新たな駆け引きの手段になるかもしれない。
