レアル・マドリードFCは今夏の補強を控えめにすることを明言しているが、それでもカナダのスター、アルフォンソ・デービスを獲得するために最後の一押しをするつもりだ。権威あるスペインメディア『レレボ』によると、レアル・マドリードの経営陣は、現在の陣容は十分に強力だと考えているが、それでも左サイドバックという重要なポジションにいるデイビーズに強い興味を持っているという。
レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督は、シカゴの時点ですでにメンバーは決まっていると公言しており、クラブの経営陣も、特にセンターバックのポジションでは、市場で獲得する価値のある選手はそれほど多くないとして、この姿勢を内々に確認していた。しかし、アルフォンソ・デービスに対するレアル・マドリードの姿勢は変わっておらず、この若い才能がチームの競争力をさらに高めてくれると信じている。
レアル・マドリードは、バイエルン・ミュンヘンにこのカナダ代表FWを売却するか、10カ月後にフリーでクラブを去る可能性があるというリスクを背負うかの決断を迫るため、8月の最終日にデイビスの獲得に乗り出すつもりだと報じられている。レアル・マドリードはデイヴィスとの契約が間もなく切れることを承知しており、このアドバンテージを利用してバイエルンとの交渉に臨みたいと考えているが、同時に以前提示した価格を超えることはないだろうとも語っている。
レアル・マドリーのデイヴィス獲得は空振りではない。デイヴィス自身、ベルナベウへの移籍を何度も希望しており、レアル・マドリードは彼を市場における優先ターゲットと見ている。もし今夏の獲得に失敗したとしても、レアル・マドリードは来年も挑戦を続けるとしており、2025年にフリー移籍でデイビスを獲得できる見込みを楽観視している。しかし、だからといって順風満帆というわけではなく、バイエルンはこの重要な選手を簡単には手放さないと明言しており、今後数ヶ月のうちに契約延長を説得する可能性もある。
バイエルンの新戦力、伊藤洋輝の負傷は、デイヴィスの移籍に新たな要素を加えた。伊藤の欠場により、バイエルンはデイビスの左サイドバックへの依存度を高め、チーム残留の可能性を高めている。しかし、レアル・マドリードが契約満了前にこの若き才能を獲得しようと全力を尽くすことに変わりはない。