マンチェスター・ユナイテッドのプレミアリーグ、ホームでのアーセナル戦は、オットフォード・スタジアムの東スタンドのカバーが突然雨漏りし、「ウォーターダンス」と化した。マンチェスター・イブニング・ニュース紙によると、財政的なコストと新株主のラトクリフ氏のスタジアム再建計画を考慮し、修復工事を行わないことが決定された。
ユナイテッド側としては、ピッチのカバーから雨漏りはしておらず、排水システムに負荷がかかっていたと指摘した。当時は大雨が降っていたため、大量の雨水が溢れたのだ。同様の事態は2019年4月にも起きている。マンチェスター・イブニング・ニュース』紙は、レッド・デビルズの経営陣は以前からスタジアムの建物を更新するプロジェクトについて話し合ってきたが、それには数百万ポンド(数億円)の費用がかかると推測されると指摘。また、工事には長い時間がかかり、スタジアムの運営にも影響が出るため、修復計画は保留となっている。
さらに、新株主のラトクリフ氏がマンチェスター・ユナイテッドに加わった後、排水システムの修復にかかるお金はもちろんのこと、オットフォード・スタジアムの再建に20億ドル(約196億香港ドル)を投資する予定だという。従って、マンチェスター・ユナイテッドのファンは、大雨の中オットフォード・スタジアムに入るときは、カバーを持参するか、あるいは服を着ることを忘れてはならない。
2005年にグラシャ・ファミリーがマンチェスター・ユナイテッドを買収した後、スタジアムを拡張したのは2006年6月だけで、それ以外の改善プロジェクトはほとんど行われなかった。オトフォードスタジアムがユーロ2028のスタジアムのひとつになれなかったのは、スタジアムの施設の老朽化が大きく関係していると言われている。