英紙『デイリー・テレグラフ』の新報道によると、チェルシーの伝説的ディフェンダー、ジョン・テリーは、チェルシーのユースキャンプにコーチとして残ることを決めた。テリーをチェルシーに呼び戻したバースや、彼と密接に働いたジム・フレイザーなど、チェルシー・ユース・キャンプでテリーを支えた人たちがこの1年でクラブを去ったにもかかわらず、テリーは自分の立場を貫くことを選び、チェルシー・ユースの大義に対する深い思い入れと強いコミットメントを示した。
今年に入り、テリーは契約延長の交渉を始めていたが、この新契約が正式にまとまりそうだという。チェルシーのユースキャンプでのテリーの仕事は、テクニカルコーチングだけにとどまらず、選手リクルートにも積極的に関わっており、豊富な経験とサッカー界での人脈を活かして、多くの有望な若い才能をチェルシーに招き入れた。彼は、こうした若い選手たちやその両親と個人的にコミュニケーションをとり、彼らのキャリア形成に関するアドバイスや指導を行い、彼らが成長するための重要なメンターとなっている。
しかし、ギャラガー、チャローバ、ブロアといったユース出身選手が成熟し、外部の注目を集めるようになると、より高いレベルのリーグで成長する機会を求めて、この夏にチェルシーを去る可能性も出てくる。テリーにとって新たな挑戦となるのは間違いない。これらの穴を埋めるために新たな若手選手を発掘、育成し、チェルシーのトップチームにタレントを供給し続ける必要があるからだ。同時に、既存の若手選手たちにトップチーム昇格への明確な道筋を示し、彼らのモチベーションと可能性を煽る必要もあるだろう。
テリーのキャリアを振り返ると、当初はウェストハム・ユナイテッドのユースアカデミーでサッカー選手としての道を歩み始めたが、14歳でチェルシーのユースシステムに移籍し、そこでワールドクラスの選手に成長した。彼はチェルシーで717試合に出場し、プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、その他多くの栄誉を勝ち取り、チェルシーの歴史の中で最も成功した選手の一人となった。現在、彼はチェルシーに別の形で貢献し続け、その経験と知恵を活かしてチェルシーのユース育成に力を注いでいる。