オーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルクが、リヴァプールの中盤のスター候補、ボビー・クラークを獲得する動きが熱を帯びてきたと、『アスレチック』紙(TA)のリヴァプール・フォロワー、ジェームズ・ピアースが報じた。元リヴァプール助監督のペップ・リンダースが率いるこのクラブは、19歳のイングランド人若手FWを期限付き移籍で獲得する意向で、約960万ユーロのオファーを提出したという。
しかし、その金額はレッズ内部でのクラークの評価額と大きく異なっているため、このオファーはリバプール上層部の印象には残っていないようだ。両クラブは現在、交渉の激しい局面にあり、レッドブル・ザルツブルクはまだ、お互いに満足のいく合意に達することを視野に入れ、さらなる交渉を通じてその差を縮める意思を表明している。
クラークは最近、背中の負傷のためリバプールのプレシーズンアメリカ遠征を欠場したが、クラブ内での地位には影響はない。若手MFは現在トレーニングに復帰し、カークビーのトレーニング拠点で新シーズンに向けて積極的に準備を進めている。以前、リヴァプールはより多くのプレー経験を積むため、クラークをチャンピオンシップのチームにレンタルすることを検討しており、ノリッジ、リーズ・ユナイテッド、シェフィールド・ユナイテッド、コベントリーなど多くのクラブが彼に強い興味を示していた。
しかし、レッドブル・ザルツブルクの執念は、クラークの将来に新たな変化をもたらした。レンタルという選択肢は残っているものの、レッズの上層部はクラークのポテンシャルと市場価値を本当に反映したオファーを受けてから、クラークの永久売却を検討したいと考えている。つまり、両クラブ間の交渉が、今後数週間のうちにクラークの将来を決める重要なファクターになるということだ。
ボビー・クラークにとって、最終的にどの道を選ぶにせよ、キャリアにおいて大きな一歩を踏み出すことになる。リヴァプールのユース・システム出身の傑物である彼は、すでに多くの試合でその才能と可能性を示している。今後、レッズのチームで成長を続けるにせよ、新たな環境でチャレンジに挑むにせよ、クラークはイングランドサッカー界の輝かしい新星になることが期待されている。