ビセンテ・デル・ボスケのスペイン代表時代から
監督の任期が終了して以来、チームは厳しい試合の連続に耐えてきた。後任のルイス・エンリケは前回のユーロでチームを準決勝まで導いたが、2022年のカタール・ワールドカップではあっけなく敗退した。しかし、ルイス・デ・ラ・フエンテ現監督は、ネーションズリーグでの勝利でスペインサッカーを活性化させた。
とはいえ、今夏の大会の組み合わせ抽選会では、スペインがUEFA(欧州サッカー連盟)賞金王を獲得したクロアチアや、ユーロ2020優勝の過程でクロアチアを敗退させたイタリアなど、強敵がひしめく厳しい戦いが予想された。ズラトコ・ダリッチは、クロアチアを大会への挑戦者へと成長させた。前述のネーションズリーグ決勝では、クロアチアはスペインを苛立たせ、最終的にPK戦で敗れた。
最近の苦戦はさておき、復活したアルバロ・モラタとインテリジェントなオーガナイザーたちに率いられたスペインの攻撃力は、依然として手ごわかった。
キックオフ間近になれば、さらに多くのヒントをお届けする予定だ。
スペイン対クロアチアの対決は、6月15日にベルリンのオリンピックスタジアムで行われる。
スペインは予選グループAを1勝1敗で首位通過した。唯一逆転されたのは、スコットランドが2-0で勝利した2日目の試合だった。スペインは2-0の勝利でリベンジを果たしたが。現在のスペイン代表は、以前のチームほど経験豊富ではなく、50試合以上に出場した選手は2人(ジェズス・ナバスとモラタ)しかいない。しかし、ラミン・ヤマルをはじめとするエキサイティングな若手選手が揃っており、今大会で違いを生み出せるかもしれない。
クロアチアはグループDで優勝したトルコに勝ち点1差の2位。クロアチアはホームとアウェーのウェールズ戦で2敗を喫した。しかし、アンドレイ・クラマリッチというグループ得点王を擁し、4ゴールを決めた。
スペイン対クロアチア
ヨーロッパリーグでは3度目、11度目の対戦となる。直近の試合は、ネーションズリーグのタイトルがかかったロッテルダムでゴールレスに終わった。スペインはPKでは完璧に近かったが、アイメリック・ラポルテがシュートを外した。しかし、ロヴロ・マジェーレとブルーノ・ペトコヴィッチは、ウナイ・シモンにシュートを決められなかった。
両チームとも、3位までのチームがノックアウトステージに進めることを知っている。負けたチームがいたとしても、まだ進出するチャンスはあるのだからと楽観的な姿勢を崩さないだろう。