スペイン・メディア『マルカ』によると、レアル・マドリードのスター選手、ヴィニシウスが、サウジアラビアのジェッダ・ナショナルFCから提示された総額10億ユーロという天文学的な5年契約を拒否したという。この契約はサッカー史上最高額のオファーと言われているが、ヴィニシウスはレアル・マドリードに残り、キャリアを続けることを選んだ。
一方、レアル・マドリードFCもサウジアラビア側から提示された数億ユーロの移籍金を拒否した。サウジアラビアのジッダ・ナショナル・クラブは、ヴィニシウスを獲得したいだけでなく、2034年のサウジアラビア・ワールドカップのアンバサダーとして起用し、サウジアラビア・サッカーの国際的なイメージを大きく高めたい意向があることがわかった。サウジアラビアの複数のメディアは、ジェッダ・ナショナルがヴィニシウスをレアル・マドリーから引き抜くためならどんなことでもするつもりであることを認めた。
この夏、サウジアラビアリーグは世界的な注目を集め、特にジェッダ・ナショナル、ジェッダ・ユナイテッド、リヤド・ビクトリー、リヤド・クレセントのビッグ4が注目を集めている。しかし、サウジアラビア投資ファンドが4クラブに今年の追加予算はないと通告しているため、新たな獲得は各クラブの既存の予算内で行わなければならず、ジェッダ・ナショナルの補強プログラムはより困難なものとなっている。
レアル・マドリードの最新のトレーニングでは、ヴィニシウスはベリンガムやムバッペと仲良くやっており、チーム内に調和があることを示している。ヴィニシウスはカルロ・アンチェロッティ監督のシステムの中心選手であることに変わりはなく、レアル・マドリードは彼を外すつもりはない。
移籍市場はオープンなままだが、潜在的な脅威はサウジアラビアだけではない。プレミアリーグの巨人、マンチェスター・シティもヴィニシウスを注視しており、ペップ・グアルディオラ率いるチームは移籍市場が閉まる前に彼を引き抜こうとしているようだ。しかし、レアル・マドリードがヴィニシウスを獲得しようとする姿勢は、ブラジルの若き才能を維持するために全力を尽くすことを示唆している。