今シーズンの初めに書いた記事で、ルートンは降格の望みをホームでの調子に頼る必要があると書いた。
ルートンはここ10試合でわずか2敗しか喫しておらず、降格圏を脱しているが、弱小サフィード・ユナイテッド相手にホームでコールド負けを喫すれば、その努力も水の泡となりかねない。サフィード・ユナイテッドに勝てば、ライバルとの勝ち点差は13、最下位ボニーとの勝ち点差は10となり、残留の可能性が高まる。
ルートンの成功は、そのダイレクトなプレースタイルによるところが大きい。ウイングプレーヤーのスピードをうまく利用し、前線にプレスをかけてボールをセットし、後方から前線に直接ボールを運ぶ。その結果、平均ポゼッション率は39.4%にとどまり、今シーズンのリーグで2番目に低い。同時に、足でのゴール数も2番目に少ないが、ヘディングでのゴール数は逆に2番目に多く、いかにペナルティエリア内に直接ボールを持ち込んで相手を脅かすのが好きかを証明している。
対戦相手のマンチェスター・ユナイテッドは今季、デッドボールによる失点が4番目に多く、EDC(Expected Dead Ball Conceded)は9.55でリーグ3位だからだ。ルートンもこの弱点には気づいているはずなので、日曜日にはタッチライン際やピッチ中央からユナイテッドのボックスへのハイボールが多く見られると予想する。
一方、今季絶好調のマンチェスター・ユナイテッドがルートンに乗り込む。ここ6試合負けなし、4連勝中だ。前回のアストン・ヴィラ戦では重要な勝利を収め、トップ4との勝ち点差をわずか6に縮めた。
前にも述べたように、ユナイテッドの復活は攻撃陣の調子の良し悪しに大きく左右されるが、ここ5試合で5ゴールを決め、チームをトップ4入りに導いたヘレンほど好調な選手はいない。
得点はコンスタントに挙げるものの、失点も多く、リーグ戦でクリーンシートを達成したのは2023年12月のリヴァプール戦(0-0)以来1試合のみ。 相手にゴールを割られることも少なくないが、粘り強さで壁を乗り越え、最終的に勝利を収めることも多い。