[カタール・ドーハ、ラム・チューク・チュン記者】香港代表はアジアカップのグループステージ最終戦でパレスチナ代表と対戦する。 昨年末にイスラエルとパレスチナの紛争が激化して以来、パレスチナ人は戦争の影響に苦しんでおり、アジアカップに向けたチームの準備にも影響が出ている。本誌記者は、長年パレスチナのサッカーを取材してきたバシル・ミクダディ氏にインタビューし、パレスチナ人にとってこのチームが持つ意義について語ってもらった。

米国生まれでアラビア語に堪能なバシルは、2008年からパレスチナ・サッカー専門のウェブページを運営し、欧州やアラブのメディアにも寄稿している。チームを応援するのは自分だけだろうと思っていたが、驚いたことにパレスチナ人コミュニティ全体がチームを応援しに来てくれた」。

バシルはアジアカップの最終節を取材するのは今回で3度目だが、香港の経験はパレスチナが初めて最終節に出場したときのことを思い起こさせるという。「2015年のアジアカップで3戦全敗で得た経験がなければ、チームはここまで来られなかっただろうし、あのときオーストラリアに行った若い選手たちは、いまや主力チームの中心選手になっている。

今回のパレスチナ軍のリストには、地元チームでプレーする選手も多いが、昨年10月上旬から戦争の影響で地元リーグが中断しており、バシル監督は「選手たちは安定した出場機会に恵まれず、パフォーマンスを保証するのは確かに難しく、状態を維持するためにはトレーニングに頼るしかない」と指摘した。選手の多くはガザ出身で、現地に親戚や友人がいる者も多く、毎日戦争の恐怖に怯えながら生活しなければならず、イスラエル軍による封鎖のため、現地では食料も水も不足している。心理的に、選手たちは毎日故郷での戦争に集中しなければならず、この大会に集中するのはとても難しい。"

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