デイリー・スポーツ』紙が新たに報じたところによると、FCバルセロナはポルトガル代表FWカンセロ獲得の可能性を完全に否定はしていないものの、この契約は現在、乗り越えられない一連の障害に直面しているという。
まず、金銭的な問題が最大のネックとなっている。カンセロは現在、マンチェスター・シティFCで1400万ユーロの年俸をもらっている。さらに厄介なのは、カンセロ本人が昨シーズンのように移籍のために年俸を下げることを望んでいないことであり、シティもまた、カンセロの年俸を一部でも負担することを望んでいないため、両クラブは年俸負担の問題で膠着状態に陥っている。
金銭的なプレッシャーもさることながら、バルセロナのスポーツ部門はカンセロとの再契約に不安を抱いている。カンセロは両サイドでプレーでき、バルセロナが今どうしても必要としているタイプの選手ではあるが、昨シーズンの重要な場面での彼のパフォーマンスは、誰もが納得できるものではなかった。この不確実性により、バルセロナは契約に踏み切るか否かの決断に慎重になっている。
さらに、ドレッシングルーム内でのカンセロのイメージは、移籍の可能性に影を落としている。カンセロのフィールド外での振る舞いは、チームの中心選手たちの不興を買ったと言われている。同時に、若手選手たちとの折り合いの悪さも、バルセロナがカンセロと契約することへの抵抗感を高めている。
さらに複雑なことに、カンセロの親友フェリックスもリーガ・エスパニョーラを去ることになっており、カンセロの精神状態に影響を与えることは間違いない。個人的な問題でチームの雰囲気に影響を与える可能性のある選手と契約するリスクをバルセロナが取るかどうかは、このような変数に満ちた瞬間に熟慮に値する問題である。
