バルセロナ対レアル・マドリードのスペイン代表戦と並んで、リヴァプール対マンチェスター・ユナイテッドの一戦は、世界のサッカー界で最も大きな試合のひとつであり、今年のクリスマスを盛り上げる絶好のプログラムである。
リヴァプールのボス、ゴッパーはヨーロッパリーグで先発メンバーを休ませたため、日曜日には準備万端ということになる。レッズは素早い入りが必要で、そうでなければここ数試合、このマンチェスター・ユナイテッド戦でもそうだったように、試合終了間際の追い上げからシャットアウトに持ち込むことが多い。
モハメド・シャルナは、ユナイテッドがクリスマスカードを送りたい選手のリストには間違いなく入らない選手である。ユナイテッドとの対戦12試合で12ゴール4アシストと、他のチームとの対戦ではキャリア最多を記録したリヴァプールの主軸は、今週末もゴールを狙ってくると思う。私見だが、彼は今シーズンも素晴らしい活躍を見せ、現在リーグ戦11ゴールでシェランテに次ぐ2位につけている。ミッドウィークのUEFAヨーロッパリーグの試合でハリー・マクーニとラウチサウールが負傷のためハーフタイムで交代したように、ユナイテッドのディフェンスはさらに弱体化し、サナほどこの弱点を利用できるチームや選手はいない。心配なのは、もしタンホイザーが今シーズンの前の試合でやったように、元気なヴィクトル・ディロフを再び左サイドに置こうとしたら、サナが左サイドを食うのは大きな問題になりかねないということだ。
リヴァプールは今季のプレミアリーグで最少失点タイに並ぶ強力な攻撃陣を擁しており、宿敵マンチェスター・ユナイテッドにとっては大きな痛手となりそうだ。
今週のマンチェスター・ユナイテッドがどうなるかは誰にもわからない。前回のゴーンマス戦での快勝を予想したことからもわかるように、彼らはプレミアリーグで最もつかみどころのないチームのひとつだ。好調で調子を上げてきていると思うたびに、その期待を裏切る傾向がある。
ユナイテッドが週末にどのようなパフォーマンスを見せるかを予想するのは難しいが、彼らが窮地に立たされていることは確かであり、以下のユナイテッド選手がこの試合を欠場する、もしくは欠場する可能性が高い-ラッシュフォード、リシュトン・マルティネス、ボノ・フェルナンデス(出場停止)、メイソン・モンテ、カシミール・カシミール、クリスティアン・アリソン、そしておそらくラウチサウール、マグーニ、レンディロフ、アンソニー・マディル、マラシア。現在のチームの苦戦と負傷者の多さを考えると、ユナイテッドがこの試合、特に混雑したアンフィールドスタジアムで好調のレッズ相手に好結果を得られる可能性はないと思う。
まるで要塞のようなアンフィールド・スタジアムでプレーするには、シニアプレーヤーが道を切り開く必要があり、ユナイテッドの若手選手たちが今週末、ライオンの巣窟に身を投じざるを得なくなるのではないかと心配している。距離感とは、GKとDFの間のスペースが完璧であることを意味する。リヴァプールは常にこのスペースをうまく利用するタイプのチームであり、ユナイテッドのGKオ・ナが調子を落としていること、そしてラフがピッチにいることで守備が制限されていることから、高い攻撃流動性を持つレッズがこのスペースをさらけ出し、試合の序盤に赤い悪魔を粉砕するチャンスをつかむだろうと予想できる。一方、赤い悪魔は通常、試合の後半にならないと本領を発揮しない。また、今シーズンのユナイテッドは合計21ゴールを奪っており、そのうち12ゴールは試合前半に奪われていることも注目に値する。
日曜日、アンフィールド・スタジアムは古代ローマのコロッセオのように変貌し、そこにいるファンたちは、リヴァプールの剣闘士たちが、マンチェスター・ユナイテッドにとって決して良いとは言えないこのチームを、3ゴールから4ゴールのスリラーで解体してくれるのではないかという期待でざわめくことだろう。