昨年のワールドカップ王者アルゼンチン代表が危機的状況に陥っており、チームを率いるスカローニ監督が突如辞任の可能性を示唆し、12月7日に行われるコパ・アメリカの抽選会にも出席しないことが明らかになったが、45歳の同監督は自身の安月給に不満を抱いており、アルゼンチンサッカー協会がワールドカップ優勝ボーナスの4200万ユーロ(約3億6000万香港ドル)をチームに支払う義務があるため、その分割を望んでいることが分かった。
ワールドカップでアルゼンチンがブラジルに敗れた後、スカローニは「立ち止まって考える時だ。選手たちは私に多くのものを与えてくれた。自分が将来何をしたいのか、真剣に考えなければならない。アルゼンチンのリーダーを務めるのは非常に厳しい仕事だし、チームにはダイナミックなリーダーが必要だ」と、チームを去りたいという考えをほのめかしていた。この別れの宣言に加え、ESPNは、スカローニがアルゼンチンFA会長のファビオ・タビとの不仲により、来月のコパ・アメリカの抽選会には参加しないことを明らかにした。
スカローニ監督の当初の契約は2026年までで、アルゼンチン代表のワールドカップ優勝に貢献しながらも、年俸が260万ユーロしか増えないことに不満を抱いているという。マンチェスター・シティのチームリーダー、ゴルディオナ監督の年俸2200万ユーロ、バイエルン・ミュンヘンのドゥカオ監督の年俸1200万ユーロ、ローマのモレヌ監督の年俸900万ユーロと比べると、スカローニ監督の労働はただただ残念である。