スペインの有名スポーツメディア『ムンド・デポルティーボ』の最新報道によると、FCバルセロナはウイングバックのポジションを強化する過程で大きな障害に遭遇したという。チームは当初、ポルトガル代表FWジョアン・カンセロを重要な補強ターゲットとみなしていたが、マンチェスター・シティからの移籍要請を前に、バルセロナはそれができなくなったようだ。
報道によれば、マンチェスター・シティは移籍を成立させるために、バルセロナがカンセロの契約解除条項を発動することを望んでいるという。しかし、この解除条項はバルセロナの現在の資金力をはるかに超えており、両者の交渉は暗礁に乗り上げている。昨シーズン、バルセロナにレンタル移籍したカンセロは42試合に出場し、4ゴール5アシストと高いパフォーマンスを見せたものの、高額な移籍金がバルセロナとカンセロの間にある越えられない溝となっている。
一方、サウジアラビアの強豪、リヤド・クレセントはカンセロに強い興味を示しており、マンチェスター・シティが要求する移籍金を支払う意向を示している。このニュースはカンセロの将来にさらなる不安を与えることは間違いない。30歳のポルトガルのスターにとって、新シーズンの開幕までに自分の居場所を確保するために、できるだけ早く解決策を見つけたいと切望している。
カンセロとマンチェスター・シティの契約は現在、2027年まであと数年残っている。しかし、レンタル期間中の目覚ましい活躍と複数のクラブからの引き抜きを考えると、彼の今後の移籍先がサッカー界の注目の的となっているのは間違いない。バルセロナにとっては、限られた予算の中でいかに戦力のアップグレードと補強を完了させるかが喫緊の課題だろう。カンセロにとっても、自分の才能を伸ばし続け、キャリアの目標を達成できるクラブを選ぶことが肝要だ。