女子ワールドカップの決勝戦は、スペインとイングランドの女子サッカーチームが自国史上初の女子ワールドカップ優勝を争うという、まさに夢の対決だ。
イングランドは昨年の女子ヨーロッパリーグのベスト8でスペインを破っているので、おそらくスリーライオンズには心理的なアドバンテージがあるだろう。
イングランドは過去4試合で3-5-2のフォーメーションをとっており、その中でもオーストラリア戦は最高のパフォーマンスだったと思う。バウンスとレイチェル・デーリーのウイングバックのペアはウイングで非常に危険で、スペインのペアに問題を引き起こすはずだ。
両チームとも足元でボールを奪うプレーが多いため、バルセロナでプレーするキラ・バスコとボマルディの中盤での争いが勝敗のカギを握ると思う。両者とも試合のペースをコントロールできる技巧派であり、味方に正確な伝達ができる優れた視野の持ち主でもある。
前線に関しては、ローレン・ハンプソンとアレクシア・ルッソが互いに連動して素晴らしい仕事をしている。彼らはゴールを決める能力があり、味方のためにゴールを作り、ボールを持っていないときには相手チームのディフェンスに問題を引き起こす。
ローレンスが出場停止から復帰するとはいえ、ヴィヴィアンは同じ先発イレブンを起用し、チェルシーのストライカーはベンチに置くと思う。
スペインは決勝まで厳しい道のりを歩んだが、フィジカルが非常に強いオランダとスウェーデンを倒して決勝に進出し、本領を発揮した。
レイジング・ブルズはここまで、今年の女子ワールドカップで最多となる17ゴールを決めている。ジェニファー・ブーツ・モーゼルとアバロネ・ダンディーがそれぞれ3ゴールを決めており、チームで最も危険な選手であることは間違いないが、最大の疑問は、スーパースターのベラ・ルッロがレギュラーに定着するかどうかだ。彼女は過去2試合とも交代出場で得点を決めており、イングランドのディフェンスに問題を引き起こす力があるのは間違いない。