グループリーグ最終戦でポルトガルの92分のシュートがポストを外していなければ、アメリカはトーナメントから敗退していただろう。三拍子揃ったチームは、低空飛行のままベスト16に進めたことを喜んでいることだろう。
シティはポルトガルを相手にボールを埋めるには力不足であった。
ルース・ナヴィーニの出場停止はアメリカに深刻な影響を与えるだろうが、その穴を埋める優秀な選手が数多くいる。レスリー・ホーランとズリ・イッツィの経験は、プレッシャーの中でのプレーを知っているだけに、チームにとって大きな財産となるだろう。ポルトガル戦でソフィア・シュミットを交代させたのは間違いだったと思う。彼女には試合をひっくり返す力があり、前線でスウェーデンに問題を起こす可能性が最も高い選手だからだ。
スウェーデンは爽やかな風の中、グループステージ3戦全勝でラウンド16を1位で通過した。しかし、アメリカとの対戦成績は深刻で、女子ワールドカップで6度対戦してわずか1勝しか挙げていない。
エリース・ディーターはスウェーデンのディフェンスの中心だと私は見ている。彼女はディフェンスをオーガナイズできるだけでなく、デッドボール攻撃でも大きな脅威となることができる。攻撃的な選手であるビクスティアン・ヌエスとエスペランサに関しては、アメリカのディフェンスにとって問題となるだろう。