ドイツサッカー界のレジェンド、マテウスが『スカイ・スポーツ・ドイツ』のコラムで、新シーズンのブンデスリーガ・デビュー戦となったバイエルン・ミュンヘンのパフォーマンスについてコメントし、特に新加入のセンターバック、ミン=ジャ・キムについて疑問を呈した。マテウスによれば、バイエルンは開幕戦を勝利で飾ったとはいえ、決して楽な試合ではなく、特にディフェンス面での問題が顕著だったという。
マテウスはまず、ボルシア・ドルトムント、レバークーゼン、RBライプツィヒなど、多くのトップチームが同じような問題に苦しんでいたことを指摘し、それがユーロ後の疲労やコンディションにも関係していたことを指摘した。しかし、この時期にデ・リフトを売却したバイエルンの選択には不快感を示し、この決断がチームの守備陣の不安定さを悪化させたと指摘した。
マテウスは、デ・リヒトの離脱によってバイエルンはチーム最高のディフェンダーを失ったと強調し、チーム内からも疑問の声が上がっている。現状では、バイエルンのセンターバック全員がまず自分自身に取り組み、バックラインのリーダーになる必要がある。そのためには、自分の長所と短所を理解するだけでなく、チーム全体からそう認められる必要がある。
キム・ミンジェのバイエルンでのデビュー戦に対して、マテウスは不満を露わにした。キム・ミンジェのバイエルンでのプレーぶりは、ナポリでのプレーぶりと比較することはできない。マテウスは、現在のミンジェ・キムには、バイエルンでプレーするのに必要な明確で素早いパス能力も、4バックで必要とされる安定感や自己信頼感も欠けていると指摘した。
マテウスはさらに、ミンジャ・キムはボールを扱うときに十分にソリッドに見えなかったと分析し、これはトップリーグ、ましてやバイエルンの高い基準で期待されるべきパフォーマンスレベルからはほど遠いものだと述べた。また、ミンジャ・キムのタックル能力はナポリ時代と比べると低下しており、それがバイエルンでの守備効率に多少影響しているとも指摘した。
マテウスは新シーズンのバイエルンの守備力に懸念を示し、キム・ミンジェとの契約とパフォーマンスに疑問を呈した。新シーズンも安定した競争力を維持するためには、守備陣の問題を早急に解決する必要があるとの考えだ。