レスター・シティがトッテナム・ホットスパーをスタジアム・オブ・ロイヤルに迎えた。この試合は、両チームにとって新シーズンの初出場となっただけでなく、戦力とフォームを直接試す場でもあった。
前半は激しいスクランブルで始まり、両者テンポの速い攻防が繰り広げられた。15分、レスター・シティが速いカウンターを仕掛け、ペナルティーエリア手前でボールを受けたブレナン・ジョンソンがゴール隅に強烈なシュートを放つが、トッテナムのGKロリが素早く反応してボールに飛びつき、脅威となる攻撃をしのいだ。
トッテナム・ホットスパーもセットプレーを利用して攻め込み、ロメロがボックス内で高く跳び上がり、ヘディングでゴールに押し込んだが、残念ながらボールはわずかにポストを外れ、トッテナム・ホットスパーは突破の絶好機を逃した。
しかし、30分に均衡が破れる。レスター・シティのマディソンがウイングからピンポイントクロスを送ると、ポロがボックス内からヘディングシュートを決め、これがゴールネットに突き刺さり、レスター・シティがリードを奪った。このゴールにホームのファンは一時騒然となった。
迎えた後半開始直後、トッテナム・ホットスパーが怒涛の逆転劇を見せる。55分、トッテナム・ホットスパーはコーナーキックからケインがヘディングでクロスを入れると、バーディがヘディングでゴールポストに押し込み同点に追いつく。このゴールで士気を高めたスパーズは、より主導権を握って試合のペースを握り始める。
その後、レスター・シティチームにもスコアを伸ばすチャンスが訪れる。70分、ボックス内で味方からのパスを受けたヴァーディがプッシュシュートを放つが、これはトッテナムGKビカリオが果敢に弾き、レスター・シティはチャンスを逃す。
試合終了間際の80分、フィールドで予期せぬ事態が起きた。トッテナム・ホットスパーのMFベンタンクールがスクランブルの中で負傷し、プレーを続けることができなくなり、担架でフィールドの外に運ばれたのだ。この負傷により、スパーズは重要な選手を失っただけでなく、試合の中断が長引き、試合に緊張と不安が加わった。
延長戦では、両者とも勝利への意欲を捨てなかった。ペナルティーエリア内で味方からのクロスを受けたレスター・シティのン・ディディがヘディングシュートを放ち、再びトッテナムGKビカリオのセービング能力が試されたが、ビカリオがまたもや素晴らしい反応速度でボールをセーブし、ゴールを死守した。
審判の笛とともに、試合は終了した。トッテナム・ホットスパーはアウェーでレスター・シティと1-1で引き分け、それぞれが勝ち点1を獲得し、新シーズンへの旅立ちのための強固な土台を築いた。
