1983年のEFLカップ決勝を再現したこの試合は、中小規模のフットボールクラブであるブライトンにとって大きな意味を持つ。ミッドウィークにユナイテッドがヨーロッパリーグ・ベスト8のセカンドレグでウェストビルを訪れるため、ブライトンはこの試合に向けて1週間の準備期間があり、これは明らかなアドバンテージとなる。
ブライトンはリーグ最終戦のチェルシー戦でよくやったと思う。リーダーであるディクスビーが非常にスマートにチームを引っ張り、選手全員がボールに触って違いを生み出そうと躍起になり、ボールポゼッションに自信があり、相手にゴールを奪う力がある。加えて、攻撃的なポジションは柔軟かつスムーズで、ローリングパスで相手の守備を突破し、サイドからもかなりの脅威を与える。三鷹薫は間違いなく、今シーズンの獲得で最も成功した選手の一人だ。このウイングはボールの扱いに長けており、個人技で相手ディフェンダーを振り切ることができる。ダロージとユン・ビシャカのどちらが適切なポジションでプレーしていても、この試合では大忙しとなるだろう。
ブライトンにとって大きな心配は、若手ストライカーのユアン・ファーガソンが今季はケガで離脱することだが、古巣マンチェスター・ユナイテッドとの対戦ではフェルベークが先発の常連となるはずで、まだまだ大きな脅威になると思う。
中盤も多くの衝突が予想され、モーゼス・カーマイケルとフェルナンデスはこの試合の勝敗を左右する要素のひとつになりそうだし、カジミルがワールドカップ勝者のアレクセイ・マイア・リッツィと対戦するのも楽しみだ。ザビエル戦で負傷から復帰したラッシュフォードを、言い換えればタンホイザーは先発させるかもしれないし、復帰後絶好調のアンソニー・マルシャルとのコンビを考えるかもしれない。
90分で引き分けが予想される緊迫した試合になるだろうが、赤い悪魔は2月にウェンブリー・スタジアムで行われたEFLカップ優勝の経験を生かし、シーガルズを延長戦で下して再び決勝に進出することができる。