
まず、綿密な調査の核心は、各サロンにおける賃金の不払いを確認することである。 いわゆる「給与・賞与確認書」は、実はあまり意味がなく、多くの不正行為の温床にしかならないからである。詳細な調査の過程では、保存されている契約書(保存されていない契約書は雇用保障の対象外)とサロンの給与計算帳簿を見比べるだけで、各サロンの給与計算や賃金滞納の状況が一目で把握できる。ボーナスの支給や滞納については、ボーナスの支給の流れを監査し、監督や選手、スタッフを調査すれば調べることは難しくない。
今後、「給与・賞与認定書」の廃止は避けられない流れである。正直なところ、財務監査というレベルでは何の価値もなく、一部の人間が責任逃れをするための言い訳に過ぎない。本当に効果的で簡単なのは、各シーズンの中盤と終盤に、サロンの給与と賞与の流れをアーカイブされた契約書と照らし合わせて監査し、給与の実態を把握することである。
各サロンの給与滞納状況を把握した上で、第二段階として各サロンの財務状況を全面的に監査し、各サロンの資産、負債、損益状況を総合的に把握する。この段階の監査では、投入上限、地元選手の給与上限、外国人助っ人の移籍金と給与総額の上限、賞与の上限など、給与制限令の規定も遵守する必要がある。
監査でポイントとなったのは、親会社とサロンの負債関係である。歴史的に、多くの投資家が融資を通じてサロンに資金を注入してきた結果、サロンが巨額の負債を抱えることになり、それが株式改革を進めにくくする重要な要因にもなっている。従って、CFAは、サロンの負債・債務について明確なレッドラインを引く必要があり、このレッドラインを越える行為はそれ相応の処罰を受けるべきである。
上記2段階の審査終了後、第3段階の審査として、サロンの経営陣、投資家、現地当局、現地担当首長との交流・協議を通じて、サロンの発展計画や直面する課題(持株制度改革、政府支援、投資家計画など)を総合的に把握する。
このような包括的なマッピングを実施してこそ、CFAは中国のプロリーグの実情を真に把握することができ、賃金滞納を整理し、シェア改革を推進するための実践的な基盤を提供することができる。
現在の中国サッカー界にとって、やり過ごしや隠蔽は中国サッカー界をより深いどん底に突き落とすだけだ。特に、プロリーグの監督官庁であるCFAは、これまで代表チームレベルに重点を置いてきたため、プロリーグではイエローカードの累積や出場停止処分が雑に扱われ、不正が多発するなど、多くの問題を引き起こしており、中国サッカーの発展の将来を悲観する声が上がっている。そのため、FAは今、代表チームからリーグに焦点を移すべきである。
将来を見据え、サッカー協会は賃金滞納問題を解決することを中核的な課題としなければならない。たとえば、2022年シーズンにはすべてのサロンで新たな賃金滞納を禁止し、違反した場合は減点、降格、登録取り消しなどの厳しい罰則を科す。2023年末までには賃金滞納の是正を完了する必要があり、2024年シーズン以降、中国のプロリーグは出入りを厳格に管理し、違反があれば厳格に是正し、クラブ数の削減まで行う。クラブの数を減らすことさえある。もちろん、各サロンの是正スケジュールは、具体的な状況に応じて厳格か緩和かを決めるべきだが、その期間は3年を超えてはならない。
第二に、シェア改革、リーグ保護、リーグ運営に関する作業も並行して進める必要がある。リーグ保護については、今年のリーグ戦の全面的な放棄を排除しなければならない。自由にカットできるリーグに健全な発展があり得るだろうか?










