
7月28日、オリンピック日本代表がマリ代表を1-0の僅差で下し、2連勝でアーリーラウンド進出を決めたという爆発的なニュースが飛び込んできた。これを受けてサッカー日報はさっそく、オーバーエイジの選手を一人も入れなかった五輪日本代表の並外れた強さを称賛する論評を掲載した。
驚くべきことに、オリンピックの男子サッカー・グループリーグをアジア勢が連続で突破したのは、1964年から1968年にかけて日本が達成して以来3度目であり、序盤戦を突破したのは2012年ロンドン五輪の韓国以来2度目である。男子サッカー日本代表は、12大会ぶり6度目の決勝ラウンド進出で、男子サッカーグループステージを5回突破し、韓国代表の4回を上回り、オリンピック男子サッカーグループステージ突破回数アジア最多記録を保持している。
特筆すべきは、オリンピック日本代表チームがパリ五輪に出場したチームの中で唯一、オーバーエイジの選手がいなかったことだ。アジア最高額で買われた久保建英、社会人日本代表の先発GK鈴木チョーヤン、元世界代表FW鈴木ビレン、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンへの移籍が決まった松木樹生など、10人ものU23年齢対象選手がさまざまな理由で参加できなかったのだ。その結果、このチームは「第二のオリンピック代表」としか言いようがない。
しかし、それでも「オリンピック第2代表チーム」には、ヨーロッパでプレーする選手が7人もいる。U23アジアカップ優勝チームをベースにした彼らは、東京オリンピックでも3年前と同じような素晴らしいスタートを切った。開幕戦、日本代表はパラグアイに5-0で大勝し、オリンピック男子サッカー史上最大の勝利を記録した。
予選突破の懸案が解けたことで、オリンピック日本代表は準々決勝でグループCの2チーム目であるエジプトと対戦する可能性が高くなった。思えば2012年のロンドン五輪では、日本は準々決勝でエジプトを破り、準々決勝進出を決めている。今、日本のメディアはロンドン五輪の栄光を再現する期待に満ちている。昨年以降、男子サッカー日本代表はU17アジアカップ優勝、U17ワールドカップでのグループリーグ突破を経て、U23年代でも同様の成功を収めている。U19年代ではやや成績を落としたものの、U20アジアカップでは準々決勝に進出し、U20ワールドユース選手権にも出場した。過去3回のU17ワールドカップ、U20ワールドカップ、U23オリンピックで、日本は9つの主要大会に出場し、グループリーグを突破できなかったのはわずか2回だけである。
特筆すべきは、このオリンピック日本代表チームには、中盤のキャプテンであるジャン・ルコ・フジタとゴールキーパーの荻窪玲央を含む4人の混血選手がいることだ。マリ五輪代表との試合の後半、荻久保玲央はPKをセーブし、失点ゼロをキープしてチームの躍進に貢献した。このチームが挙げた6ゴールのうち、4ゴールは残留組の選手たちによるもので、ジャン・ルコ藤田も2得点を挙げたチームメイトにアシストを提供している。この日本代表五輪グループの主な残留選手は、主にオランダとベルギーA代表の中位以下のチームでプレーしており、日本の残留選手が大量かつ質の良い現状を示している。










