アメリカでトレーニングを積んできた中国女子サッカー代表チームが、ライバルであるアメリカ女子サッカー代表チームと初の親善試合を行おうとしている。一方、中国福建省の白鷺スタジアムでは、中国女子U20ユース・サッカー代表チームがオーストラリアU20ユース・サッカー代表チームと対戦する。
現在の王俊監督は、U20ユース代表チームの指揮官であると同時に、女子代表チームの臨時指揮官でもあり、二足のわらじを履いている。今日、王軍監督は自ら指揮台に座り、中国女子サッカーチームの親善試合を見守る。この瞬間、彼の現場での指揮の才能が発揮されるだろう。代表チームの指揮を執るようになってまだ日が浅い王俊だが、この試合では、試合を読み解き、交代を現場で調整する能力が試されることになる。
中国女子ユースサッカー代表チームは、王俊監督が長い間指導してきたチームであり、その技術・戦術レベルや全体的な暗黙の了解は、この試合で十分に発揮されるだろう。王俊の指導スタイルは、このチームのパフォーマンスに反映されるだろう。なお、王俊氏のアメリカ滞在中は、アシスタントコーチがユース代表チームの現場指揮を担当する。
驚くべきことに、王俊のミスによって、中国女子代表ユースと代表チームは試合前から消極的な立場に追い込まれてしまった。彼は代表ユースの中心選手6人までも代表チームに移籍させ、その結果、どちらのチームも最強の布陣を敷くことができなかった。スターストライカーのフオ・ユエシン、ウインガーのワン・アイファン、キャプテンのワン・シーチェンといった中心選手は、代表チームとともにアメリカへ旅立った。
主力6人の移籍がなければ、代表ユースチームの楽勝が予想された。オーストラリア女子ユース代表はアジア2位だが、それでも日本や北朝鮮の女子ユース代表には及ばない。
代表ユースのライトプレーヤーを育成するため、王俊は代表チームのラインナップを若手選手中心に調整した。楊麗娜と呉承珠が怪我で練習に参加できなかったにもかかわらず、楊麗娜も風邪に苦しみ、呉承珠は怪我までした。王俊は、まだ21歳の若い沈孟禄を加え、試合での重要な役割を期待した。
紛れもなく、この中国女子サッカーチームは若すぎるし、代表戦の経験も不足している。代表チームに初選出された6人の代表ユースルーキーに加え、申夢茹、瓜具村、申夢宇などの選手は少し前に代表チームに入ったばかりだ。若い選手が多すぎて、全体的な対決能力が不十分で、強さに深刻な影響が出ている。世界3強のアメリカ女子サッカーチームと対戦すれば、大敗を喫するかもしれない。
実際、王俊の失態は、うっかりと自分自身に失敗の種をまいてしまった。この2試合の結果は、彼が中国女子サッカーチームのヘッドコーチになれるかどうかに直結する。もし代表ユースチームがオーストラリアを破り、代表チームがアメリカチームと見分けがつかないようなら、王俊はファンの評価を勝ち取るだろう。逆に、両試合とも敗れれば、ファンは彼の指導を受け入れ難くなり、中国女子サッカーチームの真の監督になるチャンスを逃してしまうだろう。