オーストラリア対フランスの第1戦は、10ラウンドに及ぶPK戦の末、3時間かけて決着がつき、会場は息詰まるような雰囲気に包まれた。29歳のGKアーノルドは、延長戦の正攻法でフランスの決定的なシュートを防ぐなど、絶好調だった。PK戦では、4本のPKをセーブし、唯一ゴールを射抜いた。

この試合でオーストラリア代表が2度も危険な状況に陥りながら、常に切り抜けてきたことは、間違いなくチームのスピリットの証であり、チームの団結力とファイティングスピリットを飛躍的に向上させる助けになるだろう。

オーストラリア代表は、ルッソが3ゴール、ファウラーが2ゴール1アシスト、カイトリーも2ゴール。中盤の核であるファンエグモンドとファウラーは安定したプレーを見せ、開催地ということもあり、チームの士気とテンポで全体の主導権を握ることが期待される。

プレミアリーグ・チェルシーのナンバーワン、カーが調子を取り戻しつつある。イングランド代表を知り尽くした彼女のプレーは、攻守ともにレベルアップしたオーストラリアにとって大きな脅威となるだろう。

イングランドは間違いなく強力な "巨人 "であり、2度のワールドカップ準々決勝、昨年は女子欧州選手権も制し、今回のワールドカップ優勝の呼び声は高い。チームの選手は基本的に地元リーグ出身で、暗黙の了解が十分にあり、豪華な布陣で、攻撃も守備も優れた構成になっている。

しかし、イングランドはグループステージ3勝を背景に1/8ファイナルでナイジェリアと対戦、レギュラータイムと延長戦でほとんどゴールを奪えず、最終的にはスリリングなPK戦を制した。準々決勝のコロンビア戦は、一度はビハインドを背負ったが、相手GKのミスがなければ結果は不明。グループステージでは10得点2失点だったものの、ノックアウトステージでは失点数が激減し、チームのまとまりのなさを露呈した。

イングランドが直面している大きな問題のひとつは、トッププレーヤーであるジェームズの2試合の出場停止で、チームの組織と攻撃に大きな影響を与えている。カイセドらアタッカー陣の強力さにもかかわらず、結果は理想的なものとはなっていない。

総合的に見て、両チームの実力は拮抗しており、勝敗を予想するのは難しい。しかし、オーストラリアにはホームグラウンドというアドバンテージがあり、ファイティングスピリットにも優れている。ホストのアドバンテージがカギを握るかもしれない。イングランドも侮れない。

しかし、前回大会のフランスとの激闘で体力を消耗したオーストラリアが、今大会を通じて体力的に持ちこたえられるかどうかは疑問だ。イングランドにとっては逆襲のチャンスだ!

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