中国スーパーリーグ（CSL）の夏のウィンドウは流動的で、広州恒大の元スター選手で帰化国際選手のアランが青島海牛と移籍をめぐって綱引きをしている。噂によれば、両者は交渉の重要な時期に入ったというが、急転直下、移籍手続きは多くの障害に遭遇している。アランが所属するブラジルのクラブ、フルミネンセは高額な移籍金を要求し、アランの個人的な年俸要求は青島海牛の支払い能力を超えているため、移籍は頓挫する可能性があるようだ。
ブラジル・メディア『エクスプロサオトリコロール』によると、青島海牛はアランに狙いを定めているが、フルミネンセは簡単に手放したくないようだ。アランはクラブとの契約を1年半残しているため、移籍金を期待している。正確な金額はまだ明かされていないが、アランの市場価値からすると、移籍金は30万～50万ユーロになると見られている。
ブラジルのメディアは、青島海牛はアランの代理人と接触しているだけで、フルミネンセとの直接交渉にはまだ入っていないと指摘している。つまり、移籍が成功するのはまだ先の話ということだ。また、青島海牛が提示した契約条件は、アランの期待とはかけ離れている。フルミネンセでのアランの月給は8万5000ユーロと高く、年俸は約100万ユーロ、800万元以上に相当すると報じられている。一方、青島海牛は地元選手に最高年俸500万元しか提供する気がなく、アランが中国スーパーリーグに復帰するのは明らかに難しい。
青島海牛がフルミネンセの要求と選手本人の要求に応えられなかった場合、高額な移籍金と選手の年俸はクラブの財政的な重圧を倍増させる。資金力に限りのあるこのチームにとって、アランとの契約に踏み切るかどうかは慎重に検討する必要がある。
もしアランが今季中国スーパーリーグに復帰できなければ、中国代表復帰の夢は破れるかもしれない。現在、代表チームのフォワードラインは危機に瀕している。羅国富が引退し、張勇寧が重傷を負い、郭天宇は賭博の疑いで調査中で、使えるフォワードはほとんどいない。アランの不在は間違いなく代表チームに深刻な試練をもたらすだろう。
