
中国スーパーリーグの移籍解禁が4月12日に迫り、各クラブは新加入選手の登録手続きに追われている。しかし、一部の選手にとっては契約問題が登録への足かせとなっており、失業の危機に直面する可能性もある。26歳の右サイドバック、トン・レイを例にとれば、山東泰山での長いトレーニングやプレシーズンのウォームアップ・マッチにもかかわらず、移籍手続きはまだ完了しておらず、TransferMarket.comの管理者によれば、中国スーパーカップを欠場することになりそうだという。
トン・レイは過去2シーズン、中国スーパーリーグで華々しい活躍を見せ、代表チームのトレーニングリストにも選ばれていた。しかし、彼の元オーナーは最近、心配な財政状況にあり、選手の給料を滞納するケースもあった。他の選手同様、トン・レイも退団を希望している。国際サッカー連盟(FIFA)の規定では、選手は所属クラブから3カ月分以上の給料を滞納された場合、自由移籍を申請することができる。トン・レイはこの機会に山東泰山に移籍するつもりだ。 しかし、その移籍手続き中に、トン・レイは前所属先から自由移籍証明書を得ることができず、当分の間、山東泰山の代表としてプレーすることができなくなった。これは山東泰山にとって大きな損失だが、智翔や王統といった選手がその穴を埋めてくれるかもしれない。しかし、トン・レイにとっては、移籍がうまくいかなければ、新シーズンにはプレーできないかもしれない。 同じようなジレンマが、トン・レイの元チームメイトで現在国際的に活躍するリ・シュアイを苦しめている。彼は昨シーズン、上海港に移籍しようとしたが、同じ理由で移籍を完了することができなかった。結局、契約満了まで半シーズン休養し、上海港の一員となった。中国スーパーリーグの開幕を目前に控えた今、トン・レイが移籍手続きを済ませるのに残された時間は多くない。 トン・レイは1997年12月、浙江省衢州市生まれの身長1.77メートル。浙江グリーンタウンサッカースクール出身で、97年のオリンピックではスタメンだった。そのシーズン、代表戦に出場するためには、多くの試合を通じて自分の力を証明する必要があった。彼が新シーズンのシューズを見つけられなければ、選手にとっても代表チームにとっても大きな損失となるだろう。










