かつての中国スーパーリーグ(CSL)王者、山東泰山は今シーズン、もはや注目されるような選手獲得戦略を持っていないようだ。冬の移籍市場では、孫国文、劉詩波、胡錦煌の3人の新戦力を迎え入れただけで、ファンが待ち望んでいた同雷の移籍の噂はまだ保留されている。

しかし、泰山クラブはチームの調整をやめていない。昨シーズン、青島海牛にレンタル移籍していた地元出身のセンターバック、劉俊秀などだ。

昨年、青島海牛でのリウ・ジュンシュアイの活躍は素晴らしく、山のように安定し、コーナーキック攻撃で何度もスキルを積み重ね、チームのバックラインに欠かせない存在となった。

劉俊秀はレンタル期間が満了し、今年の初めに泰山に戻り、チームと一緒にプレーした。泰山のディフェンスラインの老朽化が深刻で、賈德松が頻繁に負傷していることから、多くの山東ファンは劉俊采がチームに残り、メインのセントラル・ディフェンダーのポジションを占めると確信している。

しかし、予想に反して劉俊秀はハオ・ウェイ監督に気に入られず、泰山クラブは今シーズンから彼を青島海牛に売却することを決めた。

一方、ベテランのダイリンもリウ・ジュンシュアイとともに退団した。契約更新の見込みがない36歳のダイリンは、チームに別れを告げるしかなかった。

さらに、00年以降の新星、李賢龍も済南星洲のウォームアップ・マッチに出場しており、新シーズンには泰山を離れ、この中国リーグ1の新チームに加わることを予感させる。

3人の選手の退団に伴い、泰山FCは黄振玉とフェルナンドという2人の新人をすぐに獲得した。黄振宇の加入は劉俊淮の穴を埋めるものであり、フェルナンドの加入は呉興漢の後釜を用意したようだ。

しかし、黄振宇とフェルナンドは一貫性がない。黄振宇はかつてオリンピックのスタメンにも名を連ねたが、近年は調子に波があり、チームを去った劉俊采ほどの実力はもはやない。一方、フェルナンドはケガや契約上の問題で2年以上公式戦に出場しておらず、フォームが心配だ。

泰山のコーチングスタッフはフェルナンドの置かれた状況を熟知しているが、代表チームの利益のためには、痛みと犠牲に耐えるしかない。クラブはフェルナンドの高額な年俸を負担するだけでなく、今年のアジアカップに向けて一刻も早くコンディションを回復させなければならない。

黄振宇とフェルナンドが台山チームのトライアルトレーニングに合格し、入団が決定的となり、あとはクラブの公式発表を待つだけとなった。

現状では、泰山が今後も新人を獲得し続ける可能性は低い。冬の移籍市場で獲得した選手はファンの期待に応えておらず、トップ選手の導入には手が届かない。しかし、これもまたどうしようもない行動かもしれない。結局のところ、泰山のトップチームのスタメンは重い給料を負担しており、クラブは資金に余裕がなく、武漢三鎮や国安のようなチームとトップ選手の獲得競争をしなければならないのだから...。

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