
夜も更けた2月22日夜、中国女子サッカー代表とアイルランド女子サッカー代表は、海外練習の最後の1分間で0-0のスコアで握手を交わし、4試合連続のウォームアップ・マッチを終えた。
スウェーデンとアイルランドという欧州の強豪を相手に、引き分けや敗戦を喫したものの、懸命に試合に臨んだチームの精神は称賛に値する。
しかし、点数そのものよりも、このトレーニングから欠点を見つけ、成長することが肝要である。国内リーグが一段落した後、中国女子サッカーチームは新たな旅立ちをし、ワールドカップに向けて力をつけるために海外でのトレーニングを続けるだろう。
攻撃は稲妻のように速く、守備も速い。
遡ること2月10日、中国女子サッカーチームは国内でのトレーニングを終え、海を渡ってスペインに到着し、海外トレーニングを開始した。この遠征では、4つのウォームアップ・マッチがテスト結果の重要な一部となった。
4試合中、中国はまずスペインのレアル・ベティスを2-1で下したが、スウェーデン女子サッカーチームに1-4で敗れ、次いでスペイン・ベルバ女子サッカーチームに4-0で勝ち、最後にアイルランド女子サッカーチームと0-0で引き分けた。
その過程で、中国女子サッカーチームは大規模な人員調整を行い、国内の練習選手や海外の選手がフィールドに登場し、ウォーミングアップマッチの目的のひとつは、より多くの選手が運動し、力を試すことである。
ウォームアップの結果という点では、スウェーデンとアイルランドの女子サッカーチームに勝てなかったものの、この2試合は確かに高いトレーニング効果があった。
スウェーデンの女子サッカーチームはFIFA世界ランキング3位、アイルランドの女子サッカーチームは同23位で、これら欧州の強豪2カ国と対戦することで、中国女子サッカーチームは対戦相手のイングランドやデンマークのプレースタイルをある程度真似ることができるようになった。
ヘッドコーチの水清霞は、チームの目標は問題点を洗い出すことだと語っている。「ウォームアップ・マッチでああいった問題が起きるのは避けられないが、それこそがウォームアップ・マッチの目的であり、問題点を洗い出すことなのだ」。
現在、ヨーロッパの女子サッカーが国際舞台で台頭してきたことで、中国の女子サッカーは挑戦者の役割を担うようになった。
中国の有名な女子サッカー選手である孫文は、ヨーロッパの女子サッカーは徐々に男性化に向かって発展しており、身体能力、技術レベル、戦術的協力において大きな進歩を遂げていると指摘している。
また、キャプテンのワン・シャンシャンは、相手の攻撃のリズムはますます速くなっており、中国女子サッカーチームにとっては間違いなくチャレンジであると語った。
この課題に対応するため、中国女子サッカーチームは、ヨーロッパの強豪国との対決を重ねることで、イングランドとデンマークの試合をシミュレーションし、欠点を見つけて力を向上させることを計画している。
23の選択は競争率が高い
4試合のウォームアップを終えた中国女子サッカーチームは、その成果を携えて帰国する。計画によると、代表チームの選手たちはそれぞれのクラブに戻り、来たる女子サッカーリーグに参加する。
3月、代表チームは再び上海に集まり、トレーニングを行った後、再びヨーロッパに遠征する。スペイン女子サッカーチームなどとウォームアップを行なうという。
中国女子サッカーチームは来る重要な試合に向けて積極的に準備を進めている。女子ワールドカップ、アジア大会、オリンピック予選が次々と控えており、中国女子サッカーチームの最優先課題はワールドカップのテストに対応することだ。
2月22日、中国女子サッカーチームのワールドカップ・グループリーグ最終戦の相手がハイチ女子サッカーチームに決定し、イングランド、デンマーク女子サッカーチームとグループリーグ突破を争うことになった。
水清霞は、ハイチ女子サッカーチームには傑出した個人能力があり、チームには十分な準備が必要だと語った。
日程によると、中国女子サッカーチームはデンマーク、ハイチ、イングランドと順番に対戦する。水清霞は、チームは初戦からメンタリティを調整し、できるだけ早くヨーロッパのチームとの対戦に適応する必要があると考えている。
チームの選手登録は、トレーニングやウォーミングアップを経て徐々に明らかになっていく。最終的に選ばれた23人は、激しい競争に直面することになる。水清侠は、このチャンスは誰にとっても公平なものであり、重要なのは、誰がよりよくこのチャンスをつかめるかにあると語った。










