ベトナムメディア『soha』の最新報道によると、韓国のパク・ハンウク監督に代わって、フランスの名監督トルシエ氏がベトナム代表の監督に就任することになった。両者は3年契約を結んだという。フランスで開催されたワールドカップで日本代表を率いたトルシエ監督は、アジア各地でコーチを務め、浙江グリーンタウンや深センで指揮を執った経験もある。トルシエはユース選手育成の専門家として知られており、一方ベトナムサッカーは近年上昇傾向にあり、特に直近の12試合で中国を破ることに成功している。
代表チームに加え、トルシエはオリンピック・アジア予選でのデビューに向け、オリンピック・ベトナム代表チームの指揮も執る。ベトナムサッカー協会（VFA）は、若手選手を育成する彼の能力を特に高く評価しており、代表チームの将来のために才能を蓄えるべく、より多くの潜在的な選手を発掘してくれることを期待している。特筆すべきは、両チームを預かる監督の年俸がわずか42万元だということだ。それに比べ、中国サッカー協会（CFA）のコーチの年俸は最高で100万～200万米ドル、約1000万元である。 私に言わせれば、トルシエはCFAの選考基準を満たしている。彼はアジアサッカーでの豊富な経験を持ち、国内選手の技術的な特徴をよく理解している。しかし、FAの首脳陣はトルシエの入団に難色を示している。とはいえ、パウロ・ベントやケイロスをはじめとする一流監督は、たとえ高給であっても代表チームの監督には消極的だ。 対照的に、ベトナムサッカー連盟（VFF）はより現実的である。トルシエを安価で雇い、代表チームと若手選手のレベルアップを狙ったのだ。選考プロセスにおいて、ベトナムサッカー協会（VFA）は、やみくもにハイレベルのコーチを追い求めるよりも、現実的なニーズに重点を置いている。その結果、ベトナムサッカーは質的な飛躍を遂げることが期待されているが、中国サッカーはまだ彷徨っているようだ。トルシエが正式にベトナム代表の指揮を執るようになった今、中国とベトナムの力の差はさらに広がっているようだ。なぜなら、ベトナムサッカーは常に正しい道を歩んでいるのに対し、中国サッカーは自己否定の苦境から抜け出せないでいるからだ。
