
リヴァプールは、ベンフィカからウルグアイ人FWヌニェスを移籍金総額1億ユーロで獲得した。ヌニェスは25試合に出場し、プレミアリーグでの5ゴール2アシストを含む10ゴール3アシストに貢献し、同大会ではアンソニーを上回る活躍も見せた。しかし、リヴァプールはラッシュフォードを欠き、クロップ率いるチームはテン・ハーン率いるチームの成績に及ばず、苦戦を強いられた。リヴァプールがリーグカップとFAカップで早々に敗退し、プレミアリーグの順位表でもトップ4との差が開き、チャンピオンズリーグへの道も未知数なものばかりで、1億ユーロの強豪新戦力は先発からベンチに滑り込むしかなかった。
振り返ってみると、ベンフィカは2019年夏の移籍市場で、ポルトガル人ストライカーのフェリックスをアトレティコ・マドリードに1億2600万ユーロで売却する一方、1億ユーロ以上の移籍金を振り込んだ。フェリックスが加わったことで、ベンフィカがヌニェスを獲得するための費用はかなり安くなった。実際、フェリックスはもともとポルト出身で、ベンフィカは2020年9月にアルメリアからヌニェスを3400万ユーロで獲得している。
2022年7月、ベンフィカはリバープレートからエンツォ・フェルナンデスを2000万ユーロ弱の移籍金で獲得した。ではなぜ、わずか半年で移籍金が1億ユーロに跳ね上がったのか?
エンツォは現在5500万ユーロと評価されているが、2022年のワールドカップを前に、その額は3500万ユーロにとどまる可能性がある。ベンフィカがエンツォと交わした契約は1億2000万ユーロの価値があり、チームがエンツォを引き留めたいのであれば、移籍金は最低でもその額にする必要がある。驚くべきことに、ベンフィカは選手との契約を延長し、移籍金を1億5000万ユーロに引き上げる用意があるという。
ヨーロッパのトップ5リーグでは、巨人はアンソニーやヌニェスだけでなく、オランダやポルトガルのスーパーリーグから選手を獲得している。例えば、マンチェスター・ユナイテッドは2020年1月、B・フェイを8000万ユーロ(基本移籍金5500万ユーロ)+変動移籍金2500万ユーロで獲得した。B・フェイはユナイテッドに加入してすぐにプレミアリーグへの適応能力を示し、アシストだけでなくゴールも決め、ユナイテッドの攻撃的中盤の中心となった。
エンツォ・フェルナンデスが1億2100万ユーロでチェルシーに加入。2022年のワールドカップがなければ、エンツォの移籍金は注目されないかもしれない。縁の下の力持ち、代役から先発、ヒーロー、そしてワールドカップの新人賞まで、エンツォはその強さと可能性を証明してきた。プレミアリーグでの活躍は、B・フェイほど速くはなかったかもしれないが、その成長ぶりはクロップに「なぜ半年前に2000万ユーロでリバープレートから獲得しなかったのか」と後悔させるかもしれない。










