思えば2008年、武漢光谷は中国スーパーリーグで降格の危機に苦しんでいた。残留の可能性を残すため、チームは元国家代表監督の朱光輝を招聘しただけでなく、当時アジアトップのセンターバックだった李偉峰を惜しみなく獲得した。しかし、第18節の北京国安とのアウェイ戦では、呂江と李偉峰の激しい争いになり、呂江がレッドカードで退場処分となった。国安は呂江のレッドカードを不服とし、最終的に李偉峰と呂江はともに8試合の出場禁止処分を受けた。降格の望みが絶たれた武漢光谷は、怒りのあまり試合を辞退した。
その間、武漢市にはプロサッカーチームはひとつもなかった。
しかし、武漢のファンは、すべての源は国安にあると信じている。2008年から2013年、そして2022年まで、武漢のチームが国安と対戦するたびに、ファンの熱狂は常に高まっていた。それにもかかわらず、武漢のチームと国安の実力差は、実力比較によって一変した。1994年の中国サッカーのプロ化以来、武漢のチームが北京国安に勝てる力を持つのは初めてのようだ。
現在、中国スーパーリーグの順位表では、武漢三鎮11戦10勝1分けの勝ち点31で、ディフェンディングチャンピオンの山東泰山の勝ち点4をリードし、36ゴール、わずか6失点で、中国スーパーリーグの攻防は最高だ。北京国安は11試合、4勝4引き分け3敗で勝ち点16を積み上げ、順位は8位で、今年は「国安は常に1位を争う」ことができないようだ。
中国スーパーリーグの第一段階では、武漢三鎮は河北、広州、上海申花、上海港などの強豪を突破し、申花と引き分けた以外はダブルを達成した。武漢三鎮は第2節で、北京国安と山東泰山という2強と対戦し、その結果は武漢が初めて中国サッカートップリーグのタイトルを獲得できるかどうかに直接影響する。
武漢三鎮はホームで北京国安を下し、武漢光谷や武漢卓爾といった武漢チームの国安に対する不利を打破すると予想される。前節、武漢三鎮はアウェーで広州市を3対0で下し、国安はアウェーで河南松山龍門に3対0で敗れた。