
杭州でのアジア競技大会と成都でのユニバーシアードの延期は、思わぬスポーツイベントの前哨戦となったようだ。アジアカップの移管ニュースは目と鼻の先で、当初は北京や上海など10都市で来夏開幕予定だった饗宴が開幕1年半前に断念されたのだから、世間は横目で見るしかない。何しろ、中国は各競技場の施設建設に多額の投資をしてきたのだ。
こうした中、韓国サッカー協会(KFA)はアジアカップの開催に強い関心を示している。AFCが2023年アジアカップの追加招致を間もなく発表すると約束している今、韓国が決定的な招致を行う絶好の機会であることは間違いない。韓国サッカーの国際的な知名度を高める機会になるだけでなく、KFAの鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長が得意とするサッカー外交の手腕が試されることになるだろう。
特筆すべきは、韓国サッカー協会(KFA)が2023年アジアカップの開催を招致し、インドネシアとタイも関心を示していたが、その後申請を取り下げ、代わりに女子ワールドカップの招致に注力したことだ。最終的に中国は、2019年6月にフランスのパリで開催されたAFC臨時総会(EGM)で、2023年アジアカップの開催権を獲得した。韓国は1956年の第1回アジアカップで最初の2冠を達成し、1960年にはソウルで第2回大会を開催しており、それ以降は選手権との関連も開催もない。
アジアカップは24カ国から選手が集まる国際的な一大イベントである。そのため、招致国は韓国政府の許可を得て、地元自治体と綿密に協議する必要がある。しかし、AFCが厳しく要求する施設基盤を満たせる国は多くない。東アジアでは韓国と日本だけであり、西アジアではカタール、UAE、サウジアラビアが基準を満たしている。KFAは、AFCが要求する詳細なプログラムの準備が整い次第、最終決定を下す。










