泰山の外国人選手モイセスは母国への帰還に向けて順調に進んでおり、元所属クラブは彼がチームでのトレーニングを終え、母国への旅に出ようとしていることを確認した。モイゼスが帰国すれば、最も大きな打撃を受けるのは間違いなく、同じく帰化選手のデルガドだろう。両選手とも似たようなポジションにあり、デルガドは今大会の最初の5ラウンドで出場機会を与えられていない。
デルガドは昨年6月にポルトガルスーペルリーガへのレンタル移籍を終えて以来、1年以上公式戦に出場していない。レンタル契約終了後、泰山に戻ったが、当時の李小鵬監督は彼をトップチームのメンバーには入れず、山東のリザーブチームで練習することになり、試合には出場できないシーズンを過ごした。
今シーズン、モイセスとゲデスの2人が伝染病で復帰できなかったため、ハオ・ウェイ監督はようやくデルガドに外国人としてリーグ戦でプレーするチャンスを与えた。しかし、それでも最初の5戦では1分もプレータイムを得られなかった。彼は日常生活のほとんどを、チームの新戦力レオナルドに関する愉快な最新情報をSNSでシェアすることに費やしている。
デルガドは2019年に正式にチームに加わってから2年間、泰山でプレーしているが、彼のステータスの状況はまだ厄介だ。サッカー協会の新ルールにより、中国リーグで5年間プレーしていない帰化選手や代表経験のない選手は、外国人としてしかリーグに登録できない。デルガドは以前から中国の身分証明書を所持していたが、それでも外国人とみなされる。また、昨年はポルトガル・プレミアリーグにレンタルされ、中国に帰化しているため外国人助っ人枠も取っている。つまり、世界のどこでプレーしようとも、外国人として登録されなければならないのである。