四川省から分離独立した重慶市は、四川省の同胞と多くの共通点がある。しかし気候の違いは大きく、四川の夏は心地よく涼しいのに対し、重慶の夏は蒸し暑い。重慶の人々は辛い味を火のようなものとみなし、四川人はそれをスパイシーと呼ぶ。重慶はその独特な地形から、地味だが力強く、頂点を目指すたくましい精神を育んできた。かつては四川省の一角だったが、今では国内第4位の自治体に躍進し、他の地域を置き去りにする急速な経済発展を遂げている。重慶の建築は山がちな地形を巧みに利用し、建物と建物の間を道路が走り、独特の都市像を作り出している。
重慶サッカーに目を向けると、仰々しいことはしないし、四川全興のような威勢もない。重慶サッカーは重慶力帆と同様、1997年から西側サッカーの重荷を背負い、20年以上にわたって中国スーパーリーグと中国スーパーリーグの戦場で踏ん張ってきた。この20年間、重慶力帆は中国スーパーリーグと下部リーグの間を行ったり来たりし、何度かどん底に落ちたが、常に降格の苦しみを味わうことなく、危険な状況を成功に変えてきた。降格の危機に瀕しながらも、中国スーパーリーグのチームの抜け殻を購入し、他チームとのトラブルでスーパーリーグに補欠として入ることもできた。中国スーパーリーグの混沌は、重慶力帆チームにはどこにもないようだ。
重慶の選手は、魏信、呉慶、馮金、黄錫陽など実戦的な選手が中心で、確かな技術とタフさで、重慶サッカーの「無敵の小強者」というイメージを作り上げている。対照的に四川サッカーは劣勢で、王健林ら四川人はサッカーに強い関心を持っているものの、サッカーへの取り組みは散発的だ。一方、重慶力帆や河南建業といったプライベートチームのオーナーたちは、中国のプロサッカーリーグが本当に必要としている人材だ。成熟した欧米のサッカー市場では、100年以上の歴史を持つクラブは資金よりもアイデアに頼っている。なぜ中国では、20年の歴史を持つクラブでさえ維持するのが難しいのだろうか?
重慶力帆の決して死なないチームに敬意を表する。