しかしここ数年、男子フットボール・チームは向上するどころか、どん底に落ちている。
昔は、日本、韓国、サウジアラビア、イランなど数カ国がわずかに上回っただけで、その差はそれほど大きくなかった。
しかし、現在に至るまで、サッカー代表チームのレベルはアジアの二流、三流にまで落ち込んでおり、日本や韓国のサッカーとの差は日に日に広がっている。
サッカー代表の過去のアジアでの順位からすれば、ワールドカップ出場枠拡大後であれば、その中に入るのは容易なはずだ。しかし、現在はアジアで13位であり、ワールドカップの出場枠が13に達することはあり得ない。
ファン・ティーノはサッカー代表チームのことを熟知しており、FIFA会長としてそのほとんどを激励している。
近年のサッカー代表チームの劇的な低迷を目の当たりにするたびに、中国サッカーを浸食してきた蛾が浮かび上がってくる。
この1、2年、関係当局は中国サッカー界の腐敗や虚偽への取り組みを徹底してきた。
かつてサッカー界のナビゲーターだった杜兆才、陳秀源、李宇毅、余宏晨らが、私欲のためにサッカー界を奈落の底に突き落とした。
しかし、中国サッカー界がその傷を癒すにはまだ時間が必要だ。
李鉄は調査のために連行されたメンバーの一人であり、その特別な地位は際立っている。
レベルという点では、李鉄は陳秀源などには及ばないが、その害悪と汚職はさらに大きい。彼は国家チームの監督という重要な地位でやりたい放題し、巨額の金銭を疑われ、国家サッカー「傷害」の最大の元凶と言える。
李鉄の初公判から7カ月が経った。通常、規定では3カ月以内、重大な場合は6カ月以内に結果が明らかになる。李鉄の裁判が半年以上も長引き、執行猶予や死刑の可能性さえ現実味を帯びてきたことは、ある意味で歓迎すべき結果ではない。