山東泰山のMFリウ・ヤンの最近の調子が、チームにとって大きな懸念材料となっている。過去2シーズン、リウ・ヤンは観客動員数で国内選手の王者となった。しかし、最近は代表チームの先発左サイドバックの座から遠ざかり、クラブでもたびたびミスを犯している。浙江との対決では、無謀なファウルでチームに失点を許した。崔康熙(チェ・ガンヒ)監督は、左サイドバックの呉昇桓(ウー・シンハン)が強さを発揮し、王童(ワン・トン)が復帰してチームに新たな活力をもたらすなど、バックラインの調整を試み始めている。
チームには外国人ストライカーがいるにもかかわらず、地元のセンターフォワードのプレーはそれほど重要ではないようだ。以前は、ゼカの負傷により、ビジーニョは多くの出場機会を得て、多くの試合で3得点を挙げた。しかし、ゼカが復帰して好調を維持しているため、ビジーニョの出場時間は徐々に減っており、来年にはチームを去る可能性すらある。泰山は今年、まだAFCチャンピオンズリーグを4試合残しており、チームの目標は少なくともグループリーグを突破することだ。リーグ戦が空くことで、崔康熙はAFCチャンピオンズリーグの準備に集中することができ、たとえスタンドに座っていることしかできなくても、チームの生命線をしっかりと握っていることに変わりはない。
この2人の調子が上がってきたことは、AFCチャンピオンズリーグでの布陣調整にも好影響を与えるだろう。崔康熙監督は人材起用に慎重で、クレサンの負傷で先発させることができず、リーグ戦の舞台で全力を尽くすのは言うまでもない。AFCチャンピオンズリーグ・グループステージでの成績は、崔の契約更新の見通しに直結する。趙建飛、何暁柯、賈飛帆、劉詩波といった交代要員は、最終節の梅州客家戦で出場機会を与えられ、若手の育成に努めることになるだろう。泰山には十分な休息時間があり、浦項鉄人とのアウェイ戦に備えることができる。AFCチャンピオンズリーグで輝きを放つことをファンは期待している。