大会前のFIFAトーナメントで、北朝鮮は長期欠場により世界ランキングを失い、グループ最弱の5枠目にランクされていた。しかし、決勝トーナメント1回戦で西アジアの強豪2カ国を奇跡の3連勝で下し、首位通過を決めた。
北朝鮮にはまだヨルダンとの試合が1試合残っているが、他の3チーム(香港、中国、イラン、シリア)が現在勝点3にとどまっていることを考えれば、2試合を残しているにもかかわらず、理論上は北朝鮮に並ぶ可能性があるのだが、勝点で並んだ場合はお互いの成績で判断される。北朝鮮は、すでに破った記録によってグループリーグ敗退が確定している。
国際サッカー界に復帰して以来、朝鮮民主主義人民共和国の女子サッカーチームは目覚ましい活躍を見せている。過去には女子ワールドユース選手権で優勝し、現在はU17女子ワールドカップでベスト8まで勝ち進んでいる。男子サッカーでの成功は少ないものの、イランなどの強豪チームにも勝利し、世界予選ではベスト18まで勝ち進んで脚光を浴びている。
北朝鮮サッカーは、このスポーツのユニークな魅力を再び世界に知らしめた。高度なサッカーのコンセプト、戦術、ハイレベルな試合は、サッカーの水準を向上させるために欠かせないものだが、粘り強さとハードなトレーニングもまた、チームの力を発揮するのに役立つ。北朝鮮チームの閉鎖的なトレーニングやプロトーナメントの経験不足は、彼らの可能性を制限するかもしれないが、サッカー全体のレベルがまだ向上していないアジアでは、彼らはまだトップレベルにある。