メキシコのすぐ後ろ、スペインは8,560人のプロ選手を擁してヨーロッパ第2位、イングランド(5,582人)、スコットランド(4,796人)、トルコ(3,917人)と続く。ロシアは、FIFAから追放されたため、3,633人のプロ選手がいるにもかかわらず、ヨーロッパで5位に落ちた。
アジアで登録されているプロ選手の総数は20,211人で、日本の2,126人がトップ、イラン(1,800人)、オーストラリア(1,597人)、中国、インド(ともに1,506人)と続く。
中国のプロ選手数は1,586人で、人口に換算すると88万9000人に1人という割合で、サッカー先進国に比べて圧倒的に少ない。
しかし、FIFA加盟211協会のうち、71協会がプロ選手ゼロであることは注目に値する。例えば、中国台湾省はプロリーグがないため、当然ゼロである。
南米では、アルゼンチンが3,613人でトップ、ブラジル(2,123人)、チリ(1,350人)、コロンビア(1,163人)、エクアドル(897人)と続く。
プロクラブの数では、メキシコが244クラブでトップ、トルコが136クラブで2位、アルゼンチンが118クラブで3位となっている。一方、オセアニアでは、プロクラブが存在するのはニュージーランド(963人)とフィジー(307人)のみである。
メキシコリーグは近年、競争力と観客動員数を大幅に向上させているが、ヨーロッパではトルコを除き、イタリア(98)、イングランド(92)、スコットランド(77)、ドイツ(56)がプロクラブの数が最も多い。
アフリカには567のプロクラブがあり、チュニジアが40のプロチームでトップ、ベナン(36)、カメルーン(35)、アルジェリアとモロッコ(ともに32)がそれに続く。
南米では、アルゼンチンを除けばブラジルに60クラブ、チリに46クラブ、コロンビアに36クラブ、ペルーに33クラブがある。
メキシコのプロクラブと選手の成長は、その急速な経済成長と密接な関係がある。3つ以上のプロリーグがある国や地域は、世界でもわずか11%しかない。
リーグの商業化という点では、タイトルスポンサーがついているリーグは世界全体の55%に過ぎず、45%はついていない。また、ほとんどのリーグのテレビ放映権はリーグ全体で販売されているが、ブラジル、エジプト、メキシコ、ポルトガルなど、クラブが個別にテレビ放映権を販売できる国もある。
クラブと選手の労働関係において、リーグに選手組合がない世界100カ国以上で、選手は依然として弱い立場に置かれている。選手契約に関しては、多くの国で選手契約に関する厳しい規制がなく、59%の国で選手の最低賃金が定められていない。
移籍市場において、2022年に移籍を完了したプロ選手は全世界で2万人を超え、過去最高を記録した。興味深いことに、加盟211協会のうち55協会から30カ国・地域に移籍した選手は1人もおらず、海外移籍した選手も1人もいなかった。
2022年、ヨーロッパのクラブが総額58億8000万ドルを費やしたのに対し、アフリカのクラブの年間移籍収入は5500万ドル程度に過ぎない。
移籍市場の長さを見ると、世界の全リーグが平均98日間で、ポルトガル、日本、インド、ザンビアが113日間と最も長く、スリナムが年間29日間と最も短い。
タイには中国の2倍のプロクラブがあり、アジアの選手の81%が国内リーグでプレーしている。外国人選手が最も多いのはUAEで32%、次いでサウジアラビアとシンガポールがともに30%。外国人選手が最も少ないのはイランで、99パーセントが地元選手、88パーセントが地元日本人選手である。
AFCには781のプロクラブがあり、タイが110でトップ、中国の48(中国スーパーリーグ16+中国1部リーグ16+中国2部リーグ16、新シーズンは中国2部リーグ20)の2倍以上である。日本には60のプロクラブがあり、サウジアラビアには108のクラブがある。
ほとんどのヨーロッパのクラブとは異なり、アジアのクラブは半分しか個人経営ではない。残りの29パーセントはクラブ協会によって組織され、14パーセントは地方自治体によって管理されている。こうしたクラブのほとんどは西アジアに集中しており、たとえばヨルダンやクウェートのトップリーグでは、サウジアラビアの14クラブとカタールの11クラブを政府が所有している。
FIFAは、男女サッカー、プロリーグ、ユース育成の人材に関する豊富なデータを盛り込んだ年次報告書を発行している。しかし、このデータの正確性には疑問がある。というのも、収集方法がオンラインアンケートに基づいており、データの多くが偏っている可能性があるからだ。
FIFAの2023年の年次財務報告書には、11億7000万ドルの収入と2億6700万ドルの放送収入が記載されている。ファンティーノの昨年の給与は、基本給230万ポンド、ボーナス150万ポンドの合計380万ポンドで、今年はさらに33%上昇する見込みだ。
怪しげな統計もあるが、それでもサッカーファンはハイライトを見つけ、サッカーの楽しさを味わうことができる。