中国スーパーリーグ第2節がたけなわの頃、驚くべきアクシデントが起こった。新シーズン待望の成都チームが予想外の敗北を喫し、多くのメディアとファンを驚かせたのだ。冬の移籍市場で大いに期待され、優勝候補のダークホースとして期待されていた成都チームが今季限りの出場停止処分を受けた一方で、昨季降格寸前だった滄州ライオンズは息をのむような驚異的な強さを見せている。中国スーパーリーグに弱小チームが存在しないことは認めざるを得ないし、外国人助っ人の強力な力がリーグの趨勢を左右することも少なくない。
冬の移籍市場で多くの有力選手を獲得し、AFCチャンピオンズリーグ出場を目指す滄州ライオンズは今日、メディアやファンから大きな注目を集めている成都をホームに迎えた。しかし、この試合で成都は大打撃を受けた。滄州ライオンズの24歳の外国人助っ人FWオスカルが際立っていて、多くの脅威を作り出していた。成都のGKジャンタオの素晴らしいプレーがなければ、スコアは1-0にはならなかっただろう。 しかし、試合終了間際、ジャンタオのミスでオスカルにゴールを許してしまった。
成都は青島海牛を2-0で下し、滄州ライオンズは北京国安に0-2で敗れた。第1ラウンドでの両チームのパフォーマンスと冬の移籍加入から判断して、成都がアウェーで滄州獅に勝つことは予想されていたようだが、なんと成都は新シーズンの初戦で滄州獅に0-1で敗れた。この敗戦により、成都は新シーズンのチャンピオンズリーグへの道からさらに遠ざかることになった。
滄州ライオンズの勝利はファンにとって嬉しいサプライズとなったが、その最大の功労者は24歳のオスカルだった。コンゴ民主共和国出身のこの外国人は、2018年に中国に来てからもう7年もプレーしている。中国ではオスカルは帰化の資格があり、24歳という年齢から、長年にわたって代表チームでプレーすることが期待されている。
次は中国サッカー協会(CFA)の判断次第だ。滄州ライオンズの財政状況は決して良いとは言えず、オスカルを帰化させたいのであれば、FAの動向を注視しなければならないだろう。最新の代表選手リストによれば、李克、エカルソン、姜広泰、フェルナンドといった選手が選ばれており、代表チームの帰化政策は止まっていないことになる。適切な外国人選手がいる限り、帰化は間違いなく良い選択肢である。オスカルが将来、中国チームの誇りとなることを期待したい。
代表チームがオスカルと山東泰山の帰化の可能性があるクレサンの帰化に成功すれば、中国の弱点は改善されるだろう。オスカルが帰化すれば、2026年の世界予選に直接出場できるようになり、クレサンが帰化する頃には、2人は2030年のワールドカップに向けて力を合わせることになる。中国男子サッカーチームのワールドカップ出場という夢は、もはや遠い空想ではないかもしれない。