フェライニとモイセスの退団後も、山東泰山は緊急にカザイシュビリと契約し、攻撃陣の戦力アップを図ったが、ペナルティエリア内での攻撃力がまだ不足していることは否めない。特にセットプレーを争う大事な場面では、一時的に加入したストライカーのジャドソンに頼らざるを得なかった。しかし、川崎フロンターレとの試合では、山東泰山はより豊富な攻撃手段を見せた。崔康熙監督は、エルベとロペスを中心に、横浜マリナーズの攻撃をいかに効果的に封じ込めるかを分析する必要があるだろう。
見逃せないのは、コンパクトな日程が選手たちの体力に深刻な試練を与えることだ。中国スーパーリーグは3月1日に開幕し、山東泰山の初戦は3月3日の長春亜泰戦。中国スーパーリーグ初戦からわずか3日後には横浜マリノスを迎え撃つ。3月9日の北京国安との第2戦の直後、山東泰山はわずか2日間の療養期間を経て、第2戦のために緊急に日本へ飛ぶことになる。わずか11日間での4連戦は、選手たちの体力にとって大きな試練となることは間違いない。
中国スーパーリーグの新シーズンのスケジュールが、サッカー協会の善意を示していることは特筆に値する。最初の5試合では、山東泰山は3試合連続でホームゲームを楽しむことができる。明らかに、サッカー協会は山東泰山がAFCチャンピオンズリーグのベスト8に進出する可能性を予見しており、ホームとアウェイの試合を連続して移動するという不利な状況を避けるために、スケジュールに意図的にスペースを確保している。この点で、協会の綿密な手配に心から感謝したい。