36チームで争われるアジア予選が本格化するなか、日本、韓国、サウジアラビア、オーストラリアといった伝統の強豪国がすでに2戦先勝で順位を確定させ、勝ち点6差で首位に立つなど、勝利の夜明けはすぐそこに迫っているかのようだ。アジアゾーンがオーストラリアを含む8.5位まで拡大されたことで、アジアのトップチームもワールドカップ決勝ラウンド進出を成功させたが、この変化は間違いなくアジアサッカーに新たな活力をもたらしている。
2006年、AFAはオセアニアサッカー連盟(OFC)を脱退し、アジアサッカー連盟(AFC)に加盟することを決めた。それ以来、オーストラリアはワールドカップの舞台で前例のない「恩恵」を受け、5大会連続でワールドカップの出場権を獲得し、他のアジア勢の出場権を奪ってきた。
オセアニアが次のワールドカップに出場できるにもかかわらず、オーストラリアはAFCにしっかりと残り、アジア予選の出場権を獲得している。
グループステージでオーストラリアは、パレスチナ、レバノン、バングラデシュと同じグループに入った。戦力的に勝るオーストラリアは、第1ラウンドでバングラデシュをホームで7-0と圧倒、第2ラウンドではパレスチナにアウェーで1-0と勝利し、2戦合計8-0と勝ち点6差でグループ首位に立った。同グループのパレスチナとレバノンが大きく出遅れる中、オーストラリアは予定より早く2ラウンドで予選を突破する見込みだ。
史上7度目のワールドカップ決勝進出を決めたオーストラリアは、その好調ぶりで事実上本大会出場を決めている。
一方、オーストラリアと同組のパレスチナ、レバノン、バングラデシュは、最後の予選出場権をかけて熾烈な争いを繰り広げる。最初の2戦から判断すると、2位のパレスチナの戦力は限られており、レバノンは前回のトップ12大会から総合力を大きく落としている。世界ランキング183位のバングラデシュと対戦した両チームは1-1のドローに終わり、2試合連続の引き分け。当然のことながら、この3チームは決勝トーナメント進出を賭けて雌雄を決することになる。
特筆すべきは、このサッカー代表チームがグループステージで弱小レバノンと同じグループに入らなかったことで、これは間違いなく「不幸中の幸い」である。しかし、強豪タイと同じ組に入ったことで、トーナメントから抜け出すのが難しくなったのは間違いない。
もしサッカー代表チームがオーストラリア、レバノン、バングラデシュと同じグループに入ったとしよう。
日程によると、来年3月には世界予選で東南アジアのライバルであるシンガポールと連戦する。チームの成績は昇格の見通しに直結する。