山東泰山はすでにAFCチャンピオンズリーグ進出のイニシアチブを握っているとはいえ、アウェーでの横浜マリノス戦では最高の結果を残せるよう努力しなければならない。引き分けでもグループ首位が確定すれば、ノックアウト・ラウンドでも有利になる。中国スーパーリーグのほとんどのチームが休暇に入っている中、泰山は数日後の試合に向けて海外で集中トレーニングを行っている。AFCチャンピオンズリーグ・グループステージの最終関門に備え、また中国スーパーリーグの新シーズンに向けてのウォーミングアップとして、チームは一斉に韓国の済州島に飛ぶ。
チェ・ガンヒ監督は、韓国で新人を発掘するため、済州島をトレーニング拠点にするつもりだ。彼はFAカップ決勝の前に、前もって旅行の計画を立てるという決断を下した。済南の拠点を早朝に出発し、上海経由の乗り継ぎ便で済州島に直行、午後には到着する予定だ。韓国戦のウォーミングアップは済州島行きの目的のひとつだった。国内リーグが終了して対戦相手が見つかりにくくなっている一方で、韓国リーグはまだ続いている。崔康熙の韓国での影響力もあり、泰山は1週間以内に地元のチームと対戦する見込みだ。
韓国での1週間のトレーニングの後、チームは横浜に直行する予定だが、これは移動の負担を軽減するための措置である。さらに、今回の韓国遠征は移籍交渉に備え、獲得候補選手のスカウトも目的としている。浦項鉄中のゼカはほぼ決まり、選手たちは山東泰山への移籍をSNSでほのめかしている。ゼカ以外では、蔚山現代のカザイシュビリも台山の新戦力となる可能性が高い。30歳のグルジア代表MFは攻撃的MFで、モイゼスと同じようなポジションを務める。カザイシュビリは2021年にKリーグに加入し、4シーズンで130試合に出場、35ゴール10アシストを記録している。
ゼカもカザイシュビリもKリーグでトップクラスの外国人選手であり、Kリーグでもトップクラスのチームでプレーしている。ゼカは今シーズンのKリーグ最優秀外国人の有力候補だ。蔚山現代も2位に勝ち点10差をつけてKリーグ首位に立ち、早くもタイトルを確定させた。カザイシュビリの傑出したパフォーマンスも、チームの最優秀外国人選手争いを後押しするだろう。
テイサイダーズは着実に正しい道を進み、強い勢いを見せている。契約レベルという点では、新シーズンは今シーズンよりも強くなることが予想される。年齢構成の面でも、ゼカとカザイシュビリの加入は、フェライニとモイゼスの年齢的負担を効果的に軽減するだろう。AFCチャンピオンズリーグのノックアウトラウンドと中国スーパーリーグの新シーズンは、泰山チームの素晴らしいパフォーマンスに期待したい。