ワールドカップ予選(1次リーグ)の煙が晴れ、参加チームの模様が明らかになってきた。中国サッカーは韓国、タイ、シンガポールと激戦を繰り広げる。ホーム&アウェイの計6ラウンドを経て、各グループの首位と2位のチームが第3ラウンド(ラウンド16)への切符を手にする。3位と4位のチームは、この大会から一旦離れ、2030年のワールドカップに向けて準備を始めなければならない。
しかし、第2ラウンドのスケジュールは中国にとって有利ではないようだ。戦いの太鼓が鳴り響く第2ラウンドでは、36チームが18チームに絞られ、ラウンドは半年に及ぶ。中国サッカーチームは11月中旬にアウェーでタイと対戦し、最終戦は翌年6月中旬に韓国で「太極タイガース」を迎え撃つ予定だ。日程の構成から見て、中国と韓国がこのグループで最もバランスの取れた2チームであることは間違いない。両チームの対決はそれぞれ第2戦と第6戦に予定されており、中国チームに不利なのは明らかだ。 なにしろ、第1戦のタイ戦からわずか5日後には、ホームで韓国と対戦しなければならないのだから、調整期間は特にタイトだ。第6ラウンドでは、中国チームは再び韓国と対戦する。十分な勝ち点を積み上げることができなければ、死闘になる可能性もある。特にタイやシンガポールといった比較的弱い相手との対戦は、ヤン・コビッチと彼のチームにとって大きな試練であることは間違いない。 第3ラウンドには、アジアの上位18チームが出場し、そのうち6チームが直接進出する。アメリカ、カナダ、メキシコで開催される2026年ワールドカップのチーム数が48に増えたことを踏まえ、アジアゾーンの出場枠もこれまでの5.5から8.5に増えた。日程が変更されたとはいえ、中国男子サッカーチームは対戦相手を倒し、十分な勝ち点を稼ぐために全力を尽くす必要がある。結局のところ、トーナメント進出は手の届かないところにある。 アジアゾーンの上位18チームとなる3次ラウンドに進出した場合、トーナメントは3つのグループに分けられる。各グループの上位2チームがワールドカップへの直接出場権を獲得し、3つのグループの3位と4位はワールドカップの4次ラウンドに進出しなければならない。 第4ラウンドでは、6チームが2つのグループに分かれて総当たり戦を行う。各グループから2チームが直接ワールドカップ出場権を獲得するが、残りの2チームは他大陸のチームとプレーオフを戦わなければならず、大会はより難しくなる。 FIFAの順位表によれば、中国と韓国は第2ラウンドを突破し、第3ラウンドへの出場権を獲得すると予想されている。比較的弱いグループに入ることができれば(なにしろ、日本、韓国、サウジアラビア、イラン、オーストラリアといった強豪がグループ中に散らばるのだから)、中国のワールドカップ進出の可能性は大きく高まる。しかし、第3戦と第4戦の両方で敗れれば、第4戦進出の望みは極めて薄くなる。