先日、滄州ライオンズの主力選手シュコリッチが給与問題でクラブと袂を分かったが、この事件は中国スーパーリーグのチームに蔓延する給与未払いに再びスポットライトを当てることになった。シュコリッチに続き、滄州ライオンズのもう一人の外国人助っ人、ロカディアもチームを去る準備が整っている。海外メディアによると、ロカディアはトルコのクラブと接触し、滄州ライオンズとの契約を更新しないことを確認したという。
トルコのメディアは、ロカディアの代理人が新クラブとの交渉のためにトルコに滞在していることを明らかにし、同代理人は同選手がヨーロッパのコンペティションへの復帰を熱望していることを明らかにした。中国スーパーリーグのシーズンが終わると、ロカディアと滄州ライオンズの契約は終了し、新オーナーは移籍金を支払う必要がなくなる。現在、ロカディアに最も近いのはトルコ・スーパーリーグの巨人フェネルバフチェで、バチュアイの後継者候補と見られている。
今シーズン、ロカディアは滄州ライオンズにとって欠かせない攻撃的武器となり、24試合で7ゴール6アシストを記録した。しかし、過去2年間の滄州ライオンズの財政状況は心配なものだった。年初、チームは中心選手であったセンターフォワードのホセを給料未払いで失い、同じ理由でシュコリッチも去った。現在、滄州ライオンズはロカディアを維持することができないようで、選手たちは契約満了後、別の育成の道を選ぶという意外な動きをしているが、賃金未払いなどの紛争が水面下で隠されているのかどうかはまだわからない。
オランダ代表ユースチームに所属していた29歳のロカディアは、現在プレミアリーグにいる数少ない経験豊富な選手のひとりだ。PSVアイントホーフェンでオランダエールディビジのタイトルを2度獲得し、2018年にプレミアリーグのブライトンへ移籍金1500万ユーロで移籍した。今季は滄州ライオンズの外国人としてプレミアリーグで輝きを放ったロカディアだが、今の時代、彼のように知名度も実力もある外国人がプレミアリーグで長く活躍するのは難しくなっている。