サッカーの中国代表が、アジア・グループC第3戦の第2戦でライバルのサウジアラビアと対戦し、実戦に復帰した。トーナメント1回戦では、日本から送られた「7つの卵」を誤って飲み込んでしまい、国内世論を騒然とさせた中国代表。嵐が吹き荒れる中、西アジアの強豪サウジアラビアとの対決は絶望的になりそうだ。特筆すべきは、サウジアラビアは過去3回の来日のうち2回勝利しており、その運動能力の高さは今大会の優勝候補と目されていることからも明らかだ。
第2ラウンドでの中国のスリリングな躍進を振り返ると、第3ラウンドではすでに力不足の兆しがある。強豪ひしめく18チームによるトーナメントで、中国チームは大砲の餌食になることを恐れているのだ。トーナメント1回戦で日本代表と対戦した中国チームは7-0の大敗を喫し、全試合を通じて唯一のゴールチャンスも水泡に帰した。実力が拮抗しているサウジアラビアを相手に、中国チームが流れを変えるのは容易ではなさそうだ。
サウジアラビアは近年、地元リーグにクロンのようなスター選手を招聘するなど、出費を惜しまない。代表チームはヴァンセンヌ監督を雇い、2034年のワールドカップに向けて邁進している。第1戦ではサウジアラビアがインドネシアと1-1で引き分け、強い競争力を見せた。現在最も弱いチームと見られている中国と対戦するサウジアラビアは、勝利だけでなく、得点を伸ばして決勝戦での勝利を目指す。
サウジアラビアのヘッドコーチ、ヴィンセント・ヴィンツィアーニが「5~6ゴール」とコメントしたことで、サウジアラビアの勝利予想オッズは大幅に下がった。例えば、サウジアラビアの5-0勝利は、昨夜の35倍から今日の22倍に下がった。その他のアウェイチーム(ホストが得点を挙げない場合)は、試合開始までに下がり続けているオッズで勝利が有力視されている。