今夏に契約満了を迎え、サッカー界で最も輝くスターの一人、キリアン・ムバッペはパリ・サンジェルマン（PSG）に別れを告げ、レアル・マドリードへの移籍という新たな旅に出た。しかし、フランスの天才サッカー選手とPSGの金銭的なもつれは、途切れることのない靄のように人々の心に残っている。エル・ムンド』紙によると、ムバッペはPSGに最大5500万ユーロ（約4億8000万香港ドル相当）を請求するため、法的手段を駆使したという。
PSGがムバッペに支払っている給料の未払いは、決して小さな額ではないことが分かっている。まず、2022年の契約更新時、PSGは契約金として1億3000万ユーロを3回に分けて支払う約束だったが、ムバッペの退団後、PSGは最後の3600万ユーロの契約金を無視した。さらに、もうひとつの支払いである今年4月から6月までのムバッペの年俸、約1900万ユーロも期日通りに支払われなかった。
PSGの無関心に直面したムバッペは、6月に法的手段で未払い賃金を追及したが、相手は無関心なままだった。自暴自棄になったムバッペは、リーグ・アン、フランスサッカー連盟、欧州サッカー協会にパリ・サンジェルマンを訴えることを決意した。
