五輪男子サッカーのベスト8で激闘を繰り広げている日本とスペイン。前回の準々決勝を振り返ると、レギュレーションタイムで0-0と引き分け、延長戦のゴールで1-0としたスペインが勝ち進んだが、今年の日本は3連勝で相手をシャットアウトするなど、かつてない強さを見せている。またやってくれると確信している。歴史的に圧倒的な強さを誇るブルファイターズに対し、日本は劣勢だが、ハンディを背負ってでも勝つチャンスはある。
日本はアジアのチームでありながら、2022年ワールドカップ予選でドイツやスペインを破るなど、近年の国際舞台ではヨーロッパの強豪国と遜色ない実力を見せている。今年の五輪代表は23歳以下の選手で占められているが、日本の若手のハッスルには目を見張るものがある。グループリーグ3戦全勝、7得点、うち4得点は多彩な攻撃オプションを持つ選手たちによるものだ。さらに珍しいのは、守備面でも安定を保ち、3試合で失点ゼロという攻守ともに完璧な成績を残したことだ。スペインとの再戦となる今回は、3年前の雪辱を果たすべく、闘志満々で挑みたい。
前回オリンピックの銀メダリストであるスペインは、今大会では惜しくも2勝1敗でグループ2位通過を逃した。グループリーグ初戦と2戦目で早くもベスト8進出を決めたものの、最終的にはエジプトに敗れた。この試合でも圧倒的な強さが期待されると思う。しかし、ノックアウトステージでは、常に生死を賭けた真っ向勝負になる。スペインはあまりアグレッシブなプレーは期待できないし、90分で日本に勝つのは簡単ではない。この場合、日本男子オリンピックサッカーチームのハンデの方が魅力的だ。