女子ファイナルエイトの初戦、アメリカと日本の対戦は火花を散らした。グループステージでは、両チームとも驚異的な攻撃力を見せ、強豪相手に臆することなく積極的に攻め合い、ハーフタイムには1.5ゴールハーフの大攻勢を演出した。
グループBではアメリカがクリーンシートで首位に立ち、9ゴールを挙げて、今大会で最も火力のあるチームとなった。ラトガース女子サッカーの元ヘッドコーチ、シーバースが率いるこのチームは、その攻撃的なスタイルで脚光を浴びており、試合序盤から相手にプレッシャーをかけ、前半で7ゴールを挙げるなど、この試合は攻撃陣の饗宴となったことは特筆に値する。
アメリカ代表では、NBAの「リバウンド王」ロヴィンチが輝きを放ち、シュウェンソン、ソフィア・シュミットと計7度のブレイクアウェイを決めるなど、フットワークも抜群。12年前の日本女子サッカー決勝での優勝を含め、ここ6試合でチームを5勝1分けに導いており、強い精神力を武器に、この試合でも攻勢に出ることが予想される。
日本チームは弱さを見せず、率先して攻撃を仕掛けた。初戦、スペインの猛攻を前に、日本は変わらぬ火力を見せた。前半、ナイジェリアチームは3回連続で砲撃を浴びせ、最終的には3-1で相手を撃破した。過去4回のオリンピックでは、ハーフタイムでの日本チームの総得点が2点以上に達した試合が3試合半もあり、この試合でもハーフタイムのゴールオーバーに期待したい。