サッカー女子オリンピック・グループリーグ最終戦のクライマックス、グループCのブラジル女子代表とスペイン女子代表のグランドフィナーレは、間違いなく待望の激突となった。スペイン女子が2勝を挙げ、いち早く次ラウンド進出を決めたのに対し、ブラジル女子は延長戦の終了間際にゴールを許し、日本女子に1-2で劇的な逆転負けを喫し、次ラウンド進出へのイニシアチブを握ることができなかった。この残留争いの正念場で、ブラジル女子は1ゴールさえ決めれば進出が決まるが、相手の堅い守備を考えると簡単には攻めてこないと思われ、得点のチャンスは当然少ない。したがって、2.5ゴールのディテールに賭けるのが無難な選択と言えそうだ。
ブラジル女子サッカーチームを率いるのは、38歳のベテラン、マダで、経験豊富な中盤の中心選手としてチームの重要な役割を担っている。前回大会で、日本女子サッカーチームは代表通算200試合目という栄誉を祝った。ラストダンス」に臨む彼女たちは、当然ながら金メダルという栄光を手にしたい気持ちでいっぱいだ。しかし、近年のブラジル女子サッカーチームは調子に波があり、マダが攻撃の中心であることに変わりはないが、全体的な火力は決して強くない。ナイジェリアとの第1戦では、ブラジルが1-0で勝利したものの、1点リードしたあとも優位を広げられず、結局勝利を固めるチャンスを逃し、その後の逆転劇の礎ともなった。
ブラジル女子サッカーチームの戦績は1勝1敗で、この試合で勝ち点1が取れれば進出が決まる。スペインの女子サッカーチームを前にしても手を抜く勇気はないだろうし、豊富な経験を生かして試合のペースをコントロールし、安定したプレーを心がけるだろう。特筆すべきは、"レイジング・ブルズ "がすでに先発隊を離脱していることから、この試合では主力の何人かが交代で休む可能性があり、戦術的には引き分けに持ち込むことが第一目標になるだろうということだ。試合は膠着状態になることが予想される。過去4回のオリンピックを振り返ると、ブラジル女子サッカーチームは過去4試合中3試合で総得点数が2ゴールを超えていない。