欧州各国の熾烈な争いが繰り広げられたグループCで、デンマークとスロベニアが同じ勝ち点3、しかも得点も失点数も実は同じという予想外のドローが演出され、順位決定戦のサスペンスが生まれた。一見すると、スロベニアのリュブリャナ・ゴビッチ監督は大会第1戦でイエローカードをもらいすぎ、その結果、チームのイエローカード総数がデンマークを1枚上回り、懲罰スコアボードで減点されて3位となった。しかし、デンマークはラウンド16で強豪ホスト国ドイツとの対戦を控えていたにもかかわらず、予想外の僅差で2位となった。
大会規定によれば、グループリーグの順位決定には明確な順番がある。勝ち点が同じチームの場合、まず勝敗比が比較され、次に得失点差、そして総得点数が比較される。これらの条件が同じであれば、次にグループ得点と総得点数を比較する。これらの数字が同じであれば、同じ試合でPK戦を行う。同じ試合でない場合、または3チーム以上が参加している場合は、イエローカード1枚、レッドカード3枚で懲罰点を計算し、数値の低い方を上位とする。懲罰ポイントも同じ場合は、大会外の試合結果を考慮する。
今季のグループCでは、イングランドが勝点5で首位に立ち、デンマークとスロベニアが勝点3で続いている。両チームは1勝1敗、得失点差0、総勝ち点2で並んでいる。グループステージ最終戦で顔を合わせなかったため、PK戦の可能性はなく、勝敗は規律ポイントによって決められることになった。両チームともイエローカードは6枚だったが、スロベニアは第1戦でリュブリャナ・ゴビッチが出した「ピッチ外」でのイエローカードにより、懲罰点がデンマークよりわずかに悪くなり、3位に終わった。
それでもデンマークがスロベニアを下して2位となったのは、スロベニアとの対戦成績が1勝1分けであったことに加え、プレーオフで勝ち点で並んでいたこと、そして規律ポイントのアドバンテージがあったからだ。